地域の共助を担う消防団の活動に
温度差が生じる理由を探る。
入江 直翔さん(3年次生)
祭りなどの地域活動と、消防団の「熱」との関係性を研究。
幼い頃から防災に興味があり、文理どちらの科目も学べる社会安全学部を志望しました。防災活動の中でも地域住民の有志が集まる消防団に強い興味があり、2年次に高槻市の分団(消防団を構成する有志団体)に入団。そこで感じたのは分団ごとの活発さの違いです。その理由を知りたいと思い、研究テーマに決めました。
活発さの基準を定量的な新規入団者数に設定し、高槻市の全分団の入団者数・退団者数の推移を昭和の記録まで遡って調べることからスタート。指導教員であり、消防・防災行政の専門である永田教授が執筆した、消防団に関する論文も重要な情報資料です。現在は、地元愛の強い人が多い地域の分団ほど活動が活発であると仮説を立て、祭りなどの地域活動の頻度と入団者数の推移を地域ごとに比較して検証中。
今後の研究テーマとしては市町村に属する消防団とは異なり、町内会や青年団で組織され、ボランティアで活動する「自主防災組織」の実態と課題についても調べていきたいと考えています。
※この記事は2023年3月時点のものです。