災害情報を正しく理解してもらえる
メディアの在り方を模索する。

近藤 壮太さん(3年次生)

近藤壮太さん(3年次生)

南海トラフ地震臨時情報の報道の適切さを、アンケート調査から検証。  高校で災害について学んだことで関心が高まり、社会安全学部に進むことを決意。
 1、2年次に「災害情報論」「災害ジャーナリズム論」の授業を受け、災害時の情報発信の在り方について関心をもちました。
 現在調査しているのは、南海トラフ沿いで異常な現象が観測された場合に発表された、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」に対する各メディアの発信内容について。2024年8月8日発表当時、直近7日以内に巨大地震が発生する確率は数百回の地震が起きるうちの1回と低い確率だったにもかかわらず、「平常時より確率が高まっている」ことに焦点をあてた報道が多く、結果として各所に大きな混乱を招いたのではないかと疑問に思いました。
 そこで同学部の学生約160名にアンケート調査を行い、臨時情報に関する報道への印象を調査。
 その結果、私はこの調査を通して、不特定多数に対して災害情報を発信する難しさを痛感するとともに、今後は一人ひとりが災害情報を正しく理解し、行動することができるようなメディアの発信方法を探っていきたいと考えています。

※この記事は2024年11月時点のものです。