
資格について調べた結果、興味のある経済と将来役立つ「会計学」の資格である日商簿記をめざすことに決めました。この時は独学で3級を取得、3年次になってからはゼミでの勉強でも力をつけ、2級を取得することができました。
経済への興味が深まり履修した「データ分析実習」は、収集した企業経営にまつわるさまざまなデータを結びつけ、Excelを使ってそこから有益な情報を整理・分析する授業です。『会計』というと数字の管理というイメージを持つ人が多いかも知れませんが、実際にはデータを読み解き、『数字』を分析すること。そして、それを企業の問題点や利点を企業経営に活かしていく。これが会計のおもしろさでもあり、難しさでもあります。入学当初はプログラマをめざしていた僕が、この学部で異なる分野を学ぶチャンスを得て『会計学』に出会い、その奥深さに惹かれ本格的に学び始めました。3年生からのゼミでは、日商簿記2~3級に相当する会計手順と、その手順が必要な意味、現在の会計ルールのもとでの処理方法について学んでいます。

『会計学』は専門性の高い学問なので、最初は教科書の内容を理解するにも時間がかかります。そこでゼミの授業では教科書をいくつかの範囲に分け、グループごとに内容を整理することから始まります。それを自分の言葉でわかりやすくプレゼンテーションしていくことで、ゼミ生みんなが会計学を理解するための基礎知識を身に付けています。もちろん高度な内容や不明点は、会計のプロフェッショナルである先生が詳しく補足説明をしてくださるので、大変内容の濃い授業になります。最初は戸惑うこともありますが、授業を通じて知識を深めたゼミ生の多くは簿記試験にチャレンジしています。同じ目標を持つライバルがいる環境も、モチベーションを高く保つ力になっています。僕も簿記1級にステップアップしたいと考えています。実は簿記だけでなく他の資格取得をめざして、また一歩踏み出したいと思っているんですよ。
.