学部概要

学生の声(Students' VOICE)コンピューティング系

学生の声一覧

コンピューティング系 4年次生 平岡菜穂さん(Naho Hiraoka)

インターネットやパソコンについて学びたい。だけどそれだけじゃ物足りない!

幼い頃から身近にパソコン、インターネットの環境がありこれといったきっかけもなくごく自然に触れるようになっていました。中学生になる頃には、自分で書いたイラストを紹介するWebサイトを作っていました。当時は“インターネット=最先端”というイメージで、先端技術への憧れもあって、htmlの勉強をしたり。結構ハマッてましたね。大学でも専門的に勉強したいと思っていたので実現可能な学校を探していました。総合情報学部には、コンピューティング系、メディア系、社会システム情報系という3つの柱があって、学べる分野が広い。
もちろん私のように「これだ」というテーマが決まっていれば深く掘り下げていくこともできるので、迷うことなくこの大学に行こうと決めました。

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些細なできごとの裏には深い学問の世界が広がっています。

メディア系、コンピュータ系の両方に興味があったので、あまり系の区分けを意識せずにとりたい授業は何でも選択していました。中でも『認知科学』はおもしろくて、勘違いや錯覚は、どうして起こるのか?ヒトの頭の中でどんなことが起きているのか?そんな誰にでも経験のある日常の些細なできごとを科学的に読み解いていく授業です。例えば雑踏や人混みの中で、興味のある言葉だけが耳に入ってくる経験ってありますよね?これは『カクテルパーティー現象』といって情報を無意識に選択しているのが原因です。このようにヒトについて調べていくと、色々な学問や研究のきっかけになるんですね。私が今、取り組んでいるユーザビリティやアクセシビリティも、ヒトの認知と関係の深いものなのでとても参考になりました。

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固定観念を捨てて、多様な意見に耳を傾けることの大切さに気付きました。

私が所属しているゼミでは約20名のメンバーがそれぞれのテーマに取り組んでいます。プログラムを使ってゲームを作ったり、科目データベースを組んだり、研究テーマも専門分野も本当にさまざま。月1回行う研究内容の発表では、初歩的なものから専門的に深くつっこんだものまで色々な質問・意見が出ます。その中には自分では考えたこともないような意見もあって、とても参考になります。
以前、車メーカーのサイトを例に挙げ、使い易さを評価する調査内容を発表したことがありました。私は車を車種で分けるよりも形状で分けた方がいいと思っていましたが、車に詳しいメンバーからは車種で分けてあった方が使いやすいという意見が出たんです。その時の私は個人的な考え、思いこみで評価していて、「私はこう思うけど、違う立場の人はどう考えるのかな?」という客観的な視点が欠けていたんですね。

固定観念を捨て、導いた結論を一度疑ってみる。そのことの大切さに気付きました。
今取り組んでいるのは、障害者の方に向けた青空文庫の音声読み上げプログラムの作成。青空文庫は、著作権の切れた書籍を掲載しているWebサイトです。せっかくデータ化されている情報なので、より多くの人が利用できる方がいいのではという思いからです。コンピュータに文字を読み上げさせるためには、サイトが定められたガイドラインに従って作られている必要があります。そういうルールをどこまで考慮した構造になっているのか、それも同時に調べていこうと思っています。

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ロシア語を勉強して視野が広がりました。

あと、フランス語やドイツ語、ロシア語…と選択できる語学の幅が広いのも総合情報学部の魅力のひとつです。
私が選択しているロシア語は英語などに比べると受講生が少ないので、先生や学生同士の距離が近くて、文化や習慣まで深く学ぶことができます。語学をやっていると「なるほど」と思うことが多いんです。これはアクセシビリティやユーザビリティについても言えることですが、自分とは全く違う環境や文化に触れると、本当にものの見方はひとつじゃないんだなと実感します。自分の考えが全て正しいという思いこみは捨てて、ものごとを柔軟に捉えてみる。それが大切なんですね。

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自分のやりたいことをしっかり見極めることが大切。

この学部は先生も学生も本当に色々な人がいて、学べる分野も幅広いので考え方もアプローチも多種多様で毎日が刺激的です。
途中で学びたい分野が変わっても実現できる環境なので、バリバリの文系から入学後にプログラミングに興味を持って勉強している友だちもいます。いい意味で回り道ができるんです。その分、自分の中にはっきりとした軸を持つことが重要。それさえあれば、可能性が広がる学部です。
私の軸は、コンピュータとインターネット。今後もプログラムやコンピュータシステムの構造など、より深く掘り下げた研究をしていきたいと考えています。

自分のやりたいこと、目標をしっかり持って 興味のあることにどんどんチャレンジしてください。
(2009年度掲載)

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