関西大学 人間健康学部

講演会・シンポジウム等Seminer

黒田研二教授の最終講義を実施しました。

  • ■日時

堺キャンパスで1月15日(水)、人間健康学部・黒田研二教授の最終講義を「精神疾患とリカバリー」というテーマで実施しました。

=講義内容=
医学部を卒業してから40年余りを、精神科医、公衆衛生研究者、社会福祉の教育研究者として歩む過程で、心の病をもつ人々とのかかわりは私にとって一貫したテーマでした。
リカバリーとは単に元の状態に回復するというのではなく、病を経た後に、人生の新しい意味や目標を見出し、希望をもって充実した生活を送れるようになる過程を意味しています。
リカバリーは、こころの病をもつ人だけでなく、苦悩する人すべてにとって、その実現が望まれる体験です。
リカバリーを実現するには何が大切か、リカバリーを阻害する要因をどう克服するかを講義のなかで論じました。
キーワードは、社会的つながり、将来への希望、肯定的アイデンティティ、人生・生活の意義の自覚、
エンパワメントとストレングスであり、克服すべきは、スティグマ、パターナリズム、希望を奪う閉鎖的環境です。

=ご退職にあたって=
関西大学を退職し、佐賀県小城市で看護師・保健師の教育や看護の研究に携わることになります。新しいことへの挑戦です。
人生100年時代、生涯現役をめざしたいと考えています。若い方も新しいことに挑戦して、社会や地域に貢献する生き方を模索してください。


IMG_1436.JPG

IMG_1460.JPG

IMG_1522.JPG