すこやか教養講座(第6期)の第4回を開催しました
講 師:筑波大学大学院人間総合科学研究科教授 菊 幸一
テーマ:我集う、故に我在り――クラブライフの起源とスポーツ
現在、高齢者の孤独死や無縁死の問題がクローズアップされています。これは私たちの中からひとつの場所に集まって活動するという「集まる力」が失われてきていることのあらわれとして捉えられるのではないでしょうか。
今回は、スポーツ社会学をご専門とする筑波大学大学院教授・菊幸一先生から、人びとが集まって作る「クラブ」という概念を手がかりとして、私たちの「集う力」の源泉について考えてみました。
日本では、ある目的を達成するために集団を作ることに重きが置かれてきたために、自分の楽しみとして集まることや、集うことそのものを目的とするスタイルはあまり見られませんでした。
皆さんにも、学校帰りの道草の時に、色々な子どもが集まってさまざまな遊びに興じていた記憶があると思います。こういった集まりの境界線が曖昧である意味いい加減なものが、純粋な楽しみとしての集団を作る原動力となります。
今後、私たちの「集う力」をどのように強めていくのか。それはまさにこれからを生きる私たちの課題であることを学ぶことができました。
すこやか教養講座(第6期)ご案内 http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_hw/2012/08/6-1.html