関西大学 人間健康学部

講演会・シンポジウム等Seminer

シリーズ 笑いの総合科学(第3期)の第4回を開催しました。

  • ■日時

2月26日(日)に、「シリーズ 笑いの総合科学(第3期)」の第4回を開催いたしました。

講 師:TBSテレビプロデューサー 角田 陽一郎
テーマ:テレビ番組における笑いとユーモア

 近年、「テレビが面白くなくなった」という声を聞くようになりました。テレビに関わる人びとは
そのような視聴者の声をどう受け止めテレビ番組を制作しているのでしょうか。今回は、TBS
テレビプロデューサーの角田陽一郎先生をお迎えし、視聴者が普段なかなか知ることのでき
ないバラエティ番組の制作秘話を交えつつ、テレビ現場の人びとが実際にどのようにして「笑
い」を視聴者に届けているのかを学びました。

 テレビ番組の内容は「視聴率」に大きな影響を受けています。スポンサーは視聴率と男女別
・年代別のマーケティングの結果をふまえてテレビ番組の時間枠を買い付け、そこで自社製品の
宣伝を行います。テレビ番組はスポンサーがターゲットと考える視聴者の性別・年代をもとに制
作されますが、そのターゲットに入らない視聴者がそのテレビを見ると結果的に「テレビが面白く
ない」感覚を抱くことにつながります。

 ただし、テレビを取り巻く環境も変化しており、特にインターネットの普及によって視聴者の求
めるものが多様化し、テレビの視聴時間も短くなってきています。このような状況の中、バラエ
ティ番組で視聴者に「笑い」を引き起こすためには、視聴者が今見ているチャンネルを変えら
れないよう非常に短い時間の中で笑わせるための「前振り」と「オチ」を繰り返すことが求めら
れます。

 私たち視聴者はついつい「番組をもっとこうすれば面白くなるのに!」という不満を漏らしがち
ですが、テレビ番組はさまざまな要因と条件の中で制作されるもの。ブラウン管の向こう側にい
る人びとの置かれている立場やその考え方を知る貴重な機会となりました。

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シリーズ 笑いの総合科学(第3期)ご案内
http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_hw/2011/12/3-2.html

※注意事項
「シリーズ笑いの総合科学」では、テキストを使用します。
(テキストは講座開始時に、定価2,940円を2,500円で販売しております。講座テキストを
ご購入の方には、各担当の先生方の直筆のサインを入れていただけます。)