すこやか教養講座(第1期)の第6回を開催しました。
講義の冒頭、先生と受講者のみなさんでじゃんけんを行いました。
ルールは先生の出すグー・チョキ・パーに「負けること」です。
「勝つ」ためのじゃんけんは簡単に行うことができますが、
「負ける」ためのじゃんけんは大人でも案外難しい。
この経験を手がかりとして、講義では、私たちは知らず知らずのうちに
「勝利すること」や「正解すること」を意識しており、そのような考え方の
源泉が日本の学校教育やスポーツのあり方に求められることが説明
されました。
この観点から子どもとスポーツ教育について考え直してみると、
勝利や正解を求めることを至上の価値とするのではなく、
子どもたちが「自分のできないことに挑戦すること=楽しいこと」
という失敗を楽しむ姿勢を獲得することが子どもの成長を促進する
ためのきっかけになることが分かってきます。講座を通して、
失敗をおそれず自分の能力の限界に挑戦する姿こそが周りの
人たちに感動を呼び起こすことを学びました。
すこやか教養講座(第1期)はこれで終了となります。
5月から第2期を開催いたしますので、奮ってご応募ください。
すこやか教養講座(第2期)ご案内
http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_hw/2011/04/2-2.html