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現実社会をロジックで読み解く ゼミpress

台湾と日本のコロナウイルス対策に
差がついた要因を多角的に研究。

北波ゼミ

4年次生新堂 佑弥

アジア諸国に関する本について、資料にまとめて発表。

高校の世界史の授業でアジア地域、なかでも中国の歴史を学んだことで興味をもち、大学での授業を通してアジア地域についてより深く理解していきたいと考えるようになりました。東アジアを中心に、日本と密接な分業関係にあるアジア諸国について学べる北波先生のゼミは、そんな自分にぴったりでした。ゼミでは、アジアの国々に関する本のなかから自分が興味のあるものについて、資料にまとめて発表を行います。私の場合は、「ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相(中公新書)」「少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図 (講談社+α新書)」「ルポ 技能実習生 (ちくま新書)」などを読んで発表資料にまとめました。学生が主体となって能動的に学べるゼミだと思います。

台湾を強くしたのは、「SARSに苦しんだ経験」と分析。

発表の様子
発表の様子
北波ゼミメンバー
北波ゼミのメンバー

グループワークで選んだテーマは「台湾と新型コロナウイルス」です。コロナ禍でさまざまなニュースに触れるなかで台湾のコロナウイルス対策が成功していることが気になり、なぜ日本と差がついたのか研究したいと思いました。調査してわかったのは、感染対策のスピード感の違いです。空港での水際対策が遅れた日本に対して、台湾は中国大陸からの入国禁止措置や検疫などの対応も早かったんです。なぜ台湾がそこまでスピーディに対応できたのかというと、過去にSARSという感染症に苦しんだ経験があったから。国がパニックになり、感染者が出た和平病院を封鎖するに至った当時の経験を活かすことができたんです。
研究発表にあたっては、膨大な情報量のなかからいかに必要な情報やデータを抽出して、聞き手に「なるほど」と感じてもらえる結論にどのようにもっていくか悩みました。先生からは「無駄なく・簡潔に・わかりやすく」とアドバイスをいただきながら進めたおかげで、ゼミ内での投票で1位を獲得。学内の経商合同ゼミナール大会プレゼン部門に、ゼミの代表として出場しました。

日本の医療制度の問題点をテーマに卒論を執筆。

授業風景
授業風景

現在は、グループワークでの研究内容を発展させ、日本の医療制度の問題点について卒論をまとめています。諸外国と日本との比較をもとに、日本社会の問題点について書きたいと思っています。このゼミでは、各国の現状や歴史など、さまざまな視点から世界経済を見ることの重要性を学びました。また、結論の導き方、根拠の明確化、情報の抽出・整理を意識することで、プレゼンテーションにおいて聞き手にわかりやすく伝える方法を身につけられたと思います。

なぜ経済学部に?

関西大学経済学部を選んだのは、国際経済専修(現在は国際経済コース)があったからです。東アジアやアメリカなど、太平洋を取り巻く経済圏に興味があったので、自分の学びたいことを重点的に学ぶことができると考えました。経済学の領域は幅広く、経済成長率などの数値を扱う分野もあれば、経済史を学ぶ分野もあります。歴史を通じて世界経済の成り立ちを知ることは、現代社会を理解し、深く考えることにもつながるので、世界の見え方が変わると思います。

※学年を含め、掲載内容はインタビュー当時のものです。

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