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在学生・修了生の声

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バックナンバー(在学生)

※肩書は掲載当時

外国語教育学専攻 博士課程前期課程 2019年4月入学(入試種別:社会人入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『外国人留学生に向けたキャリア形成プログラムの開発』
概要:
日本企業で就職をした元留学生や日本企業で就職を考える外国人留学生へのインタビューを通して、日本とは異なるバックグラウンドを持つ外国人留学生に向けたキャリア形成教育の必要性を明らかにし、またその在り方について検討する予定です。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
            M外国語教育
教材論2
(日本語)
             
             
          M外国語学習者論  
             
        M前期課程演習1b    
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学を卒業してからも、学部4年次生の時に受講していた日本語教師養成講座がずっと心に残っており、日本語教師をめざしたいと思ったため大学院進学を決めました。また、学部生時代より慣れ親しんだ関西大学で勉強したいと思ったことと、ご指導いただきたい先生がおられたことから本大学院を選びました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
外国人留学生や日本企業で働く元留学生数名のインタビューデータの質的分析を予定しています。現時点では、外国人留学生の進路の実態や先行研究のまとめ、研究デザインを検討している段階ですが、先生方の手厚いご協力もあり、日本企業で働く元留学生の方や外国人留学生を積極的に採用されている企業の方とお話しする等、貴重な勉強の機会を頂いております。
研究法や分析をしていくポイントとなる枠組みについては模索中であるため、日々悩んでおりますが、指導教員の先生やゼミの皆さんからアドバイスを頂きながら前に進めております。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
進学相談会で研究計画書の書き方についてなどのアドバイスを頂きました。そのため、しっかり準備をして試験に挑めたことがよかったと思います。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
関西大学給付型奨学金をいただいております。申し込みの際、奨学支援グループの方にも丁寧にご対応いただき、スムーズに申請ができました。
ー 【長期履修学生制度の利用者】制度利用にかかる経験談、よかった点
大学卒業後は教育や外国語学習に関係ない企業に勤めていたため、一から日本語教育について学び直す必要があり3年コースを選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
嶋津 百代先生
学部生時代に嶋津先生が担当されていた日本語教師養成講座の授業が心に残っており、嶋津先生のもとで研究がしたいと思ったため希望しました。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
外国語教育学研究科には留学生や社会人学生などさまざまなバックグラウンドを持つ学生が在籍しているため、いろんな考え方や視野が身に付く環境だと思います。
また、研究対象言語が日本語ではない方も、日本語教育専門家養成講座を受講することができますので、ぜひ本研究科で一緒に学びましょう。

外国語教育学専攻 博士課程後期課程 2018年4月入学(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
“Effects of Approximate Kana Transcription on Japanese EFL Students Learning English Pronunciation”
概要:
「英語の仮名表記」はマイナスイメージがもたれることが多いですが、上手く活用すれば英語の発音向上に役に立つ可能性があります。この仮名表記の効果を、心理・認知的アプローチや音響音声学の手法を用いて検証しています。
ー 時間割

博士課程後期課程 2年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
            D応用研究法2
(量的研究法)
             
             
            後期課程演習2a
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
研究室訪問では、既に書いたいくつかの論文と研究計画書の案を持参し、この内容で研究を継続できるかを相談しました。私の研究内容は、当該分野でも賛否のある内容なので、事前に相談できたことで、さまざまな不安が払拭されたように思います。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学会への参加や発表には、旅費や宿泊費など多くの費用がかかります。これを可能にしてくれているのが、大学院の給付型奨学金です。私の場合は、年に25万円の給付を受けており、これに加え年間2万円の学会発表補助金も受けています。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
山根 繁先生
私の研究分野は、英語音声学を教育に生かす英語音声教育という分野です。英語音声学や英語教育を専門にする研究者は数多くいますが、英語音声教育を専門にする研究者は極めて少なく、その一人が山根先生です。私の研究にも一緒になって取り組んでくださり、共同発表をしたり、共著で論文を書いたりと、極めて丁寧で贅沢なご指導を受けています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科の魅力
統計をイチから学べることでしょう。私はもともと英語教育を歴史的アプローチから研究していたこともあって、外国語教育学に援用される統計には非常に疎かったのですが、当研究科では「支援科目」として統計の授業が用意されています。博士課程前期課程の統計の授業を聴講したり、博士課程後期課程の応用研究法を受講したりする中で、実際に研究に利用できるようになりました。学会等で他大学の院生とも交流しますが、この手厚い制度をよく羨ましがられます。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
国内外で活躍される先生方から直接教えを受けることができます。またさまざまな言語・文化を研究する、さまざまな国籍の院生仲間からも多くの刺激や学びを得ることができます。「得る」ばかりでなく、研究成果を議論したり、関西大学外国語教育学会などの関連学会で研究成果を発表したりすることもできます。このようにインプットとアウトプットの機会がバランスよく用意された関西大学外国語教育学研究科で一緒に研究してみませんか。

外国語教育学専攻 博士課程前期課程 2018年4月入学(入試種別:学内進学試験)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部1年次生から中国語を学び始めましたが、留学経験も影響し、より中国語について深く学びたいと思ったからです。本学を選んだ理由は学部時代から在籍し慣れ親しんだ環境であること、また指導を受けたいと思う先生がいらっしゃったからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
筆記試験は、免除になる条件を満たしていたため、口頭試問対策のみ行いました。自分の研究したい分野に関する本を複数読み、また説明会でもらった用語集の単語を辞書や専門書でよく調べました。外国語研究科に進学した先輩から本を借り、研究計画書に関するアドバイスもいただきました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
事前にメールをしたうえで、学内で一度お会いしました。その後も研究計画書を見ていただいたりと、研究に関するアドバイスをいただくことができました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
山﨑 直樹先生
音声教育について研究したいと考えていましたが、その一方で中国語教育を教材作成や教授法など、さまざまな観点から学びたいという思いもありました。山﨑先生は中国語教育に幅広く精通してらっしゃるので、先生の下で学びたいと思いました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『日本人中国語学習者と中国語母語話者における中国語類似音節ペアの聞き取り状況について』
概要:
日本人中国語学習者にとって区別が難しい中国語の音節ペアに関して、聴覚方面からその習得状況を調査しようと考えています。同時に中国語母語話者にも同じ調査を行い、母語話者がどれほど聞き分けられているのか、また学習者と母語話者の習熟状況の違いを比較検討する予定です。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
母語話者の中国語音声を録音し、実験協力者に聞き取ってもらうという形で実験をするつもりです。
自分自身の学習経験と照らし合わせて実験の準備をし、自分自身が学習者として母語話者と意見交換するのがとても楽しいです。また、中国語音声方面の先行研究が非常に少ないため、自分で試行錯誤しながら実験を行うことは楽しいですが、同時に難しさも感じます。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次  秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      外国語教育教材論1(中国語)   アカデミックライティング1(中国語)  
      異文化コミュニケーション研究 外国語教授方法論2(中国語)    
             
    前期演習過程1b
(外国語教育学)
  地域言語文化論3
(中国)
外国語学習者論  
             
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学給付型奨学金および民間奨学財団給付奨学金をいただいています。また学内でTA(ティーチング・アシスタント)をしながら、学外でもアルバイトをしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
中国語を生かせる職業に就きたいと考えています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院では、自分が興味をもつことに関してより知識を深めることができます。また日本人だけではなく留学生と一緒に学ぶことで、さまざまな価値観や文化に触れることができ、視野がぐっと広がることと思います。

外国語教育学専攻 博士課程後期課程 2018年4月入学(入試種別:一般入試)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
博士課程前期課程修了後、研究に対する熱意が冷めることがなかったので、博士号を取得し大学勤務をめざそうと思いました。関西大学は有名な先生が多く、学生へのサポートが充実しているため、ぜひここで研究したいと感じました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
最新の研究を把握し、どういった分野に何を貢献できるのかを考えながら文献や本を読みました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
ホームページに記載のメールアドレスに直接メールをし、一度だけお会いして、研究計画書の内容について相談させていただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生
他大学出身ですが当時から、竹内先生の本を愛読しており、先生の研究分野の広さそして研究の着眼点がすばらしく、尊敬していました。博士課程後期課程に進むのであれば、竹内先生の指導のもと、研究をしたいと強く思い、指導教員として希望しました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『Developing Japanese University EFL Learners’
Listening Comprehension Skills through Dynamic Assessment』(予定)
概要:
日本人大学生の英語学習者を対象とし、ダイナミックアセスメントという評価方法を通して、リスニングの理解力の向上を図ることを目標としています。ZPDという社会文化理論の考え(Vygotsyky,1978)を用いて、研究を進めていきます。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
この研究は、Mixed method(質と量)を用いたデータ収集を予定しています。少人数の大学生を対象としたデータから導き出される、リスニングの困難点、考えらえるストラテジー、そしてダイナミックアセスメントの効果を、リスニングのテストや質問紙、インタビューを通して調査を行います。
現時点では先行研究のまとめ、研究のデザインを組み立てている段階ですが、これまでの先輩方がされてきた研究に向き合い、自分自身ができることを考えることはとても有意義な時間です。またゼミのメンバーと議論を通して、自分の考えが研鑽されることで成長を実感しております。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
        外国語能力測定・
評価論
修士ゼミ 後期課程演習1a
             
          外国語教育メディア論  
             
             
ー 社会人学生の場合、仕事との両立の工夫等などについて教えてください。
高校の英語非常勤講師として、週4日勤務しています。仕事はできるだけ午前中で終わるように考慮してもらい、午後は研究のために時間を費やすようにしています。仕事と研究、授業の両立は大変な時もありますが、勉強会を行うなどをしながら研究仲間と日々楽しみながら研究をしていくように心がけています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
大学での就職を希望しています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
外国語教育学研究科は、世界で活躍されている先生方がおり、とても丁寧に指導をしていただけます。学生のレベルも高いので日々成長できる場所です。研究環境は非常に重要です。ぜひ、外国語教育学研究科へ足を運んでみてください。

外国語教育学専攻 博士課程後期課程 2012年9月修了(入試種別:社会人入試)
勤務先名:武庫川女子大学 准教授
勤続年数:3年

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
中学校教諭就任以来携わってきた「Computer-Assisted Language Learning(CALL:コンピュータに支援された外国語学習)をいかに中学校英語教育で活用するか」というテーマに学究的な視点で取り組むため、そのコースがある関西大学大学院を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生
1999年に某学会でお会いして以来、公私に渡ってお世話になりました。2001年に米国大学院へ留学する際も親身になってアドバイスいただき、竹内先生の母校でもあるMonterey Institute of International Studies(MIIS:米国カリフォルニア州)で修士を取得しました。帰国後、竹内先生の下で博士の学位をいただきました。2012年の学位授与式で撮った竹内先生とのツーショット写真が母校MIISのHPに掲載され、「MIIS Alumnus Celebrates Ph.D. Supervised by… MIIS Alumnus!(MIIS卒業生が博士号取得…その指導者もMIIS卒業生!)」と紹介されたのはいい思い出です。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Make them Focus on Form: Incorporating e-mail-mediated Language Learning Activities into Communication-based EFL Classrooms in a Japanese Junior High School Context』
概要:
英語母語話者とのe-mailコミュニケーション活動が、日本人中学生の英語学習に与える影響とその意義について研究しました。「言語形式への気づき」という観点からさまざまなデータを検証し、この活動の効果を上げるために必要な教育的介入について論じました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
中学校の現場経験で得た知識と大学院で学んだ理論を次世代の英語教員養成に役立てたいと思い大学に移りました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学院では、大学教育に必要な教養や専門知識、研究に対する姿勢を身につけることができました。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
社会人入試で入学した場合、働きながら学位取得をめざすのは大変ですが、外国語教育学研究科はその苦労をする価値がある理想的な環境だと思います。国内外で活躍されている先生方、また高い志をもって勉学に励む大学院生が研究活動を力強く支援してくれます。

外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程前期課程 2017年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
1つは自分の興味があることを研究なさっている先生がいたためです。2つ目は、学部生のころに自分の知識の浅さを痛感し、もっと専門性を高めたいと考えたためでもあります。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
外国語筆記試験の免除があったため、面接の対策を行いました。具体的には、進学相談会でいただいた用語集を基に用語の学習と、志望動機、研究計画書を先生、友人や大学院の先輩に見てもらい、多角的視点から質問してもらうことで面接に備えました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
山田優先生の授業を履修していたので、初めは授業後に相談し、その後、メールで連絡を取り数回面談をしていただきました。面談では主に研究計画書についての相談をしましたが、自分ではうまくまとめられなかった考えを、研究計画書に落とし込む形で一緒に整理、アドバイスしてくれるなど、とても親身に対応してくださいました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
山田 優先生
自分の興味に合致する研究をされていたためです。また、学部生のころ履修していた山田先生の授業や先生が話されることがとても興味をひくものだったので、大学院に進学して、先生の下でもっと学びたいと考えました。
山田先生は、学生が2年という短い期間を有意義に過ごせるよう、実際に研究や実験に関わらせてくれます。その過程で何度も時間を割いて多くの学びの機会をくださるので、とても充実した大学院生活を送ることができています。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『翻訳プロセス研究』
概要:
これまでの実験で、翻訳をする際、特定のエラーが突出して多く、それが考慮の有無・原文の理解の有無により分類されること、また、追加の研究により、ニューラル機械翻訳と人間の翻訳の起こすエラーの種別が、類似してこの特定エラーであることがわかりました。これより、このエラーを処理できることが翻訳コンピテンスの滋養につながると仮定し、このエラーが起こる原因を翻訳プロセスの観点から検証します。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「面白さ」「難しさ」について、教えてください。
昨年の夏に行った実験は、翻訳者が起こすエラーについてです。この実験の際はスクリーンレコーディングを使用し、訳出の記録、その後訳文にエラーカテゴリを付与しそれをもとにインタビューを行いました。インタビューから考慮の有無や困難の有無のような質的データを、スクリーンレコーディングから翻訳の各過程の所要時間、検索回数などの量的データを得て、エラーの原因を分析しました。
また、面白さと難しさは同時に感じることが多いと思います。例えば、実験を組み立てる際は、手法を決めるためにさまざまな文献を読んだりするため、時間を要し難しいですが、考えたり先生に相談するプロセスで、新たな学びがあり面白いです。実験だとライブで行う難しさがありますが、被験者のbehaviourに驚きがあったり、出てきたデータの注目する点により、面白い分析ができたりします。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次  秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
        翻訳実践研究
2通訳翻訳と
認知言語学
翻訳実践研究
4通訳翻訳と
異文化
コミュニケーション
 
             
          外国語学習者論 翻訳教育方法論2
      通訳翻訳研究3
通訳翻訳と
語用論
    通訳教育方法論
    通訳翻訳特殊研究1
翻訳テクノロジー論
(クォーター)
   
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学の給付型授業料半額免除の奨学金をいただいています。また、学内も含めて複数のアルバイトをしています。週に約25~30時間ほど働いていますが、課題やテストの時期は働く時間を調整しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
将来的には教育関連の仕事に就きたいと考えていますが、未来の子どもたちにより広い視野から教育できるよう、まずは一般企業に就職し、自らの視野をより広げたいと考えています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
外国語教育学研究科は、学習意欲を高めてくれる授業や、親身になって協力してくださる先生方が多くいらっしゃいます。また、学生も皆協力的で親切かつ意欲的ですので、毎日とても充実して過ごせると思います。

外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程後期課程 2016年4月入学
(入試種別:一般入試)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
博士課程前期課程を修了後、高校で英語を教えていましたが、もう一度研究をしたい気持ちが強まり、博士課程前期課程での経験がとても有意義なものであったため、また関西大学大学院に戻り、博士課程後期課程に進みたいと思いました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
どのような研究をしたいか、どんな分野でその研究が貢献できるかをしっかり考え、関連する論文や本などを読みました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
指導教員に直接メールで連絡をし、面談をしていただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
八島 智子先生
博士課程前期課程に在籍していた時、八島先生に指導していただきました。先生は研究の着眼点がすばらしく、世界で活躍している研究者でありながら、とても丁寧に的確な指導をしてくださいました。その経験より、博士課程後期課程に進んだ際も先生の下で、また研究をしたいと強く思い、迷いなく指導教員として希望しました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『Motivation to Learn Two Languages:
Narratives of Three Japanese Students Learning English and Chinese in Taiwan』(予定)
概要:
台湾への留学を通じて、英語と中国語を同時に学ぶ日本の学生がなぜ二言語習得をめざすのか、そしてどのような環境で、どのように勉強するモチベーションを保っているのかを主に調査しています。L2 Motivational Self System (Dörnyei, 2009)などの理論を枠組みとし、分析を進めています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「面白さ」「難しさ」について、教えてください。
研究データは主にインタビューから成り立っていますが、観察やアンケートなども行っています。日本だけでなく、実際研究に参加している学生の留学先の台湾でもインタビューを行いました。
参加者を集めることや、インタビュー、観察などのスケジューリングは大変で、思い通りに研究を進めることができない時も多々あります。しかし長期的なデータ収集を行っているため、研究に参加している方々の考えや思いをたくさん聞く機会が多く、変化、成長など新しい発見が毎回あり、とても面白いです。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
            D後期課程演習2b
             
          D特殊講義
(異文化間
教育論)
 
             
             
ー 社会人学生の場合、仕事との両立の工夫等などについて教えてください。
他大学で英語の非常勤講師をしています。博士課程後期課程に進んでいることは職場の上司には報告をしており、幸いなことにとても理解をしていただいています。仕事と研究のバランスを保つのは大変な時もありますが、両方をめざすことにより、スケジュール管理をしっかりし、時間の無駄が無いように過ごしたいという気持ちが強まりました。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
大学での就職を希望していますが、何かしら留学する日本人学生のサポートを将来的にできればと考えています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
研究をすることは想像以上に大変ですが、それ以上に面白く、得るものが大きいです。外国語教育学研究科では、この大変な研究活動を熱心にサポートしてくださる先生方がいるだけでなく、一緒にがんばり研究の面白さと感動を分かち合える同士に出会える場所です。このような素晴らしい環境での研究活動は、必ず将来のためになると思いますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2016年4月入学(入試種別:学内進学試験)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部のゼミをきっかけに、もっと深く英語教育を勉強したいと思ったからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
入試で問われる専門用語などを深く勉強しました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
学部時代のゼミの指導教員でもあり、親身に話を聞いてくれました。
また、勉強方法もみていただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
名部井 敏代先生
学部3年次生の時からお世話になっており、そのころから、名部井先生は自分の勉強に対するモチベーションを最大限に引き出してくれる先生でした。ゼミをきっかけにもっと英語教育を学びたいと思うようになり、大学院に進学するのであれば、名部井先生のもとで学びたいと思いました。
自分のやる気に応じて、学びの機会を与えてくれるので、高い向上心をもち、勉強することができています。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『Focus on Form and the Role of a Teacher』
概要:
コミュニカティブな英語指導法として注目されているFonFアプローチの概要とそれが注目されるに至るまでの経緯を述べ、次いで自作のタスクを含むFonFタスク例を紹介します。教室内環境で学習者が自然に英語でコミュニケーションを取ることができる機会を生み出すことを目的に、自身のタスクにインフォメーション・ギャップを活用しました。最後に、日本における英語教育の文脈から、FonFと同様に論じられるFFIを考察し、現在の日本の英語教育に求められる理想の教師像について考えます。教授法が変われば、教師の役割も変わるということを自身のタスクから強調したいと思います。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      学部授業(教職) 学部授業(教職) 外国語教材開発1  
  TA   TA 外国語能力測定・
評価論
  基礎研究法3
             
  教育実習(二) e-LINC e-LINC      
      学部授業(教職)   外国語教材開発2 通訳教育方法論1
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学の給付奨学金を利用しています。
また、学内でTA(ティーチング・アシスタント)や、e-LINC(English Language Instruction Network Center)など複数のアルバイトをしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
どのような立場で携わるかに関してはまだ悩んでいますが、日本の教育環境向上に貢献できる仕事がしたいと思っています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
本研究科には自分のやる気に応えてくれる先生方ばかりいらっしゃいます。
自分のやりたいこと、目標がある人はすごく楽しめる環境だと思います。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2016年4月入学(入試種別:留学生別科特別入試)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
大学の専攻が日本語だったので、ずっと日本語を勉強してきましたが、言語学習、言語教育学は一体どのようなものなのか、まだ明確にはなっていませんでした。それを明らかにするために、外国語教育学研究科を選んだのが理由です。もう一つの理由としては、外国語教育学領域だけでなく、異文化コミュニケーション学領域と通訳翻訳学領域があるため、より統合的で、実社会の各分野において役に立つ知識を学ぶことができると確信したからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
関西大学留学生別科で学んでいたため、留学生別科特別入試に推薦いただいたので、筆記試験はありませんでした。そのため、研究計画書を書くことと、用語集をしっかり覚えることに取り組みました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
進学説明会に参加して、研究テーマについて一度相談をしたことがあります。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
嶋津 百代先生
言語教育は教える側のスキルアップを重視する傾向がありますが、個人の考えに注目して意味世界を立体的に描きだすことも大事ではないかと思いました。なぜかというと、そこには彼ら・彼女らにとって大変貴重なものがあるかもしれないので、明らかにしないと見逃されてしまうからです。そのため、文法などを教えるアプローチの方ではなく、日本語学習者のストーリーテリングや日本語教師のライフストーリーなどを研究されている嶋津先生にご指導いただくことを強く希望しました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『日本語教育演習による受講生の学びとその意義 -学部生に対する事例的研究-』
概要:
本研究では、大学の学部生を対象とした日本語教師養成講座を修了するための、日本語教育演習という授業で、受講生が何を学んだのか、授業が受講生にどのような意義を持っているのかについてケーススタディ4例を挙げて分析します。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
          M異文化コミュニケーション論
(比較文化)
 
  日本語教育演習
授業観察
    Mコミュニケーション研究
(質的研究法)
   
             
    ゼミ 専門演習
TA
M異文化コミュニケーション論
(教育・心理)
M外国語学習者論 M外国語教育教材論2
(日本語)
  日本語3
TA
         
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
留学生を対象とした授業料減免制度を申請し、授業料を減免していただいています。
また、学内でTA(ティーチング・アシスタント)をしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
職業に関しては、まだ決めていませんが、できればこれまでに大学院で勉強してきたこと、外国語教育学および異文化コミュニケーションを生かし、今日のグローバル社会で役に立つ仕事をしたいと思っています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
本研究科では、クリティカル・シンキングの能力が身についたように思います。大学院は、知識を学ぶというよりも、一人で研究できるようになる機関だと私は思っています。ここで学んだ知識というのは、実社会における現象や問題などと直結しているので、社会のことが一層よく理解できるようになります。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2015年4月入学(入試種別:社会人入試)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
小学校の現場で教員経験を積む中で、英語教育学の理論をきちんと学びたいと思ったからです。その分野において高名な教授がいることが関西大学を選んだ理由です。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
他大学の知り合いの先生に相談したうえで、希望の指導教員にメールで連絡し、直接面談の予約を取りました。研究計画案を先にメールで送り、事前に目を通していただきました。自分の望む研究分野とのミスマッチがないことが確認できてよかったです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生
英語教育学界の最先端で活躍されていて影響力のある立場の方に師事したかったからです。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『CLIL(Content and Language Integrated Learning)in Japanese primary schools』
概要:
Does CLIL help enhance Japanese primary students’ English competence?
ー 現在の時間割や1日の過ごし方

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
          基礎研究法1  
          演習  
          アカデミック・ライティング  
          外国語教育メディア論  
          外国語教材開発2  
             
ー 社会人学生の場合、仕事との両立の工夫などについて教えてください。
仕事を定時に上がれるように、事前に勤務先の上司に相談して了承を得ましたので、大学院の授業を優先し、勉強することができています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
小学校・中学校または高等学校の英語教員をめざしている教職課程の学生を教えたいと思っています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
いい環境にはいい人が集まる、いい人が集まる環境にはいい議論が生まれる。外国語教育学研究科は、まさにそんな好循環な学びの場です。自分を高めるためにも、ぜひチャレンジしてください。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2014年4月入学(入試種別:社会人入試)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
中国の少数民族に対する言語政策を大学院で研究したいと思い進学先を探していたところ、外国語教育学研究科はこの分野も研究対象としていることから、迷うことなく本研究科への進学を決めました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
まず、志望理由書と研究計画書をしっかり書くことに努めました。作成に当たりできるだけ多くの参考文献を探し出し、熱意が伝わる文章になるように推敲を重ねました。次に、口頭試問対策として、想定問答集を作成しさまざまな質問に答えられるよう準備するとともに、過去の入試問題集を参考に術語ノートを作成しそれらを暗記しました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
入試説明会の個別相談で私の希望を聞いてくださった山﨑先生に、熊谷先生に師事すればよいのではと勧めていただきました。その後、山﨑先生に仲介していただいて、熊谷先生に私の志望理由書と研究計画書を読んでもらい、入学試験前に一度、熊谷先生にお会いしました。その時に、私の研究テーマ、そのテーマを選んだ理由、研究計画書作成に当たって参考にした文献についてお話させていただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
熊谷 明泰先生
熊谷先生が、中国の少数民族政策を研究対象にされていることがいちばんの理由です。また、外国語学部ホームページの『教員が語る専門領域の魅力』コーナーで、先生が「外国語を学ぶ喜び」を述べられていますが、そのなかで「伝えたい思いがあれば、たとえ下手でもかまわないのです。」とおっしゃっています。これを読んで深い感銘を受けたことも理由の一つです。初めてお会いした時には、私の研究に必要な資料をたくさん用意して歓迎してくださいました。のみならず、「さらに資料が見つかったから。」と、後日、追加の資料をわざわざ郵送してくださいました。入学後も、事あるごとに貴重な資料やアドバイスをいただいています。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『土家族に対する双語教育について』
概要:
中国湖南省湘西土家族苗族自治州で、2008年から実施されている土家族に対する「第二期」双語教育の政策的課題を分析し、今後の展望を考察します。
ー 現在の時間割や1日の過ごし方

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        文化交渉論1
(中国)
コミュニケーション論 言語政策論
          異文化コミュニケーション論
(言語と社会)
 
             
             
             
    基礎研究法4
(隔週開講)
基礎研究法4
(隔週開講)
     
ー 社会人学生の場合、仕事との両立の工夫などについて教えてください。
まとまった時間がなかなか確保できませんので、通学など移動に使う電車内で研究や講義の資料を読んでいます。その際、服のポケットには必ず付箋と蛍光ペンを入れておき、資料のなかで気になる点はその場でチェックし、後から見た時に一目で分かるようにしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
みずからの研究で明らかになったことや、さまざまな講義で得た知識や経験を仕事に生かしたいと考えています。また、修了後も仕事を続けながら何らかの形で研究も続けたいと考えています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
本研究科の先生方をはじめ、図書館職員の方々や事務職員の方々など、多くの方々に支えていただいて研究を続けています。一生懸命研究に打ち込む大学院生に対して、親切に応じてくださる方ばかりです。このすばらしい環境のなかで、ぜひ一緒に研究に打ち込みましょう。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2014年4月入学(入試種別:学内進学試験)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
英語教師になるうえで、さらに専門的な知識を得る良い機会だと思いました。また、大学院生の先輩から勧められたことも大いに影響しています。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
実際に本研究科で大学院生をされている方にサポートしていただき研究計画書などを書きました。専門用語などは図書館で調べ勉強しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等を教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生

竹内教授のゼミ生の方に学部時代からお世話になっていて、大学院進学を決めて自分の興味のあること(語彙や学習方略)を伝えると竹内ゼミを勧めていただきました。先生は、自分の所属する学部の学部長でしたが、学内進学試験の面談までお話することはなく、大学院進学後、まわりから驚かれました。

ー 学位論文題名(または研究テーマ)と概要は、どのようなものですか。
『単語テスト問題形式と学習方略使用の関係』
概要:
多くの中学・高校で定期的に行われている単語テストの問題形式がどのようなものがあるのかを明らかにしながら、問題形式により学習者の単語テスト勉強の際に使用する学習方略に何か影響が与えられるのかを調査する
ー 現在の時間割や1日の過ごし方

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
        コーパス論 M2ゼミ聴講  
             
  英語科教育法
(二)聴講
  外国語教育教材論 小学校英語教育論 外国語学習者論  
        外国語教育論
(文法)
外国語教育論
(オーラルコミュニケーション)
 
             
主な1日のスケジュール
ー 利用した(している)奨学金制度等を教えてください。
関西大学の給付奨学金をいただいています。また、大学内で複数のアルバイトをしています(国際部、e-LINC、TA(ティーチング・アシスタント))。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
高校での英語教諭になりたいです。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学して良かったことを教えて下さい。
さまざまな職業経験を持たれる方とお会いすることが多く、自分が今まで知らなかったことを教えていただけます。大学院の授業では学部に比べて自分自身で勉強し発表する場が多くあり、日々奮闘しながらがんばっています。人に意見を伝える時に自分のことだけではなく相手の意見や以前のできごとを参考に話ができるようになったのも大学院に進学したからだと感じます。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
外国語教育学研究科は社会人をされながら大学院で勉強されている方も多いため、研究室で話をするだけでもとても有意義な時間を過ごせます。国籍、年齢、職業に関係なく気軽に意見交換ができるよい研究科です。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2012年4月入学(入試種別:外国人留学生入試)

ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
関西大学文学部を卒業後、自分の知識体系をさらに豊かにし、視野を広げようと思い、大学院への進学を決めました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
受験の前、毎年開かれる外国語教育学研究科の進学相談会に積極的に参加しました。そこで、過去問題集を確認することで、出題の傾向などが同時にわかってきたと思います。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
学部生時代、現在の指導教員山崎先生の授業を受け、講義の魅力を強く感じました。連絡はメールでやり取りしました。
面談は四・五回ほどで、大学院で何が学べるのか、大学院の入試の難易度などの詳しい情報がわかりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等を教えてください。
指導教員名:
山﨑 直樹先生
文学部出身の私は、大学三年次生と四年次生の時、先生の講義を受ける機会がありました。先生は非常にやさしい方であり、学生の誰に対しても平等に対応されていました。一方的に我々に教えるのではなく、授業中の「協働」を重視し、グループ分けでディスカッションを行い、毎週の授業終わりに新たな課題を出す。学んだ知識のおさらいとして、課題を真面目に完成した後、次の週の授業でみんなの前で発表を行いました。こうすることによって、いつかの間に、問題を発見し、それをさらに解決する。最後に自分の努力を通して得た成果をみんなで共有するといった大事な学習スキルを身につけることができました。
ー 学位論文題名(または研究テーマ)と概要は、どのようなものですか。
『誘いに対する断り談話における日中対照研究―談話の構造とポライトネス・ストラテジーを中心として―』
概要:
誘いに対して断る際、日本語母語話者と中国語母語話者の会話に現れる談話の構造また断りに用いるストラテジーの相違を明らかにする。
ー 現在の時間割や1日の過ごし方

博士課程前期課程 3年次(長期在学コース) 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
          M外国語教育学演習
(外国語教育教材・メディア学)
 
             
             
             
             
主な1日のスケジュール
ー 利用した(している)奨学金制度等を教えてください。
奨学金を利用しています。
一年ほどTA(ティーチング・アシスタント)をしていました。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
関西大学大学院博士課程後期課程に進学する予定です。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学して良かったことを教えて下さい。
思ったとおり、学部の勉強を踏まえ、自分の視野を広げることができました。課題が多くあり、しかも完成することが最終目的ではなく、「私がなぜこの課題をしないといけないのか」まで考えるべきだと思いました。また、修士論文とのリンク付けを常に考えないといけないなど、論文を作成する前、合理的な計画を立てることができるようになりました。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
外国語教育学研究科は、2014年度に新たに翻訳に関する領域もできました。ふだんの学習生活においては、主なステージが研究室です。そこで、多くの外国語堪能の勉強の「仲間」とコミュニケーションをとり、自分の「未知の世界」がわかってくることで、学習の意欲も同時に引き立てられることができると思います。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2年次生

私は関西大学外国語学部の学生でした。3回生の秋に外国語教育学研究科10周年シンポジウムにアルバイトとして足を運んだ際、そこで染谷教授の「言語教育における通訳・翻訳」というプレゼンテーションを聞いて、深い感銘を受けました。私が教師として目指したいと思うものが、そこにはありました。その瞬間に、私は大学院進学を決意しました。 修了後は大阪で教員になりたいと思っています。可能であれば、教師として働く前に、海外で語学教育に携わりたいです。
外国語教育学研究科には、素晴らしい教授、豊富な資料、24時間使えるパソコンなど、全てがそろっています。そして何より、外国語教育の素晴らしさに魅せられた仲間が、あなたの研究をサポートしてくれます。同じ思いを持った仲間、確実に成長できる環境、充実した大学院生活があなたを待っています。一緒に外国語教育を学びましょう。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2年次生

大学生の頃に日本語学科を専攻したため、言語学について興味を持ちました。また、日本でもっと学びたいと思い、大学院進学を決めました。また、授業料減免や奨学金なども充実していますので、私のような留学生にとって経済的な負担が少ないことも一つの理由でした。
大学院を修了したあと、日本か韓国か中国のどこで就職するかは迷っていますが、まずは今勉強すべきことをきっちり習得し、学校や企業に入りたいと思います。
将来について迷ったら、まずはしっかり勉強しましょう。専門知識は習得すればするほど、その時のあなたにふさわしい仕事が見つかる可能性が高まると思います。さらに、今の分野だけでなく、いろいろな面でも挑戦してみてください。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2年次生

大学卒業後、奈良県の私立中学校・高等学校にて3年間、英語教師として勤務していました。その中で、生徒たちの英語運用力をさらに高めるため、外国語習得に関する理論的な側面を追求する必要性を感じました。
本学は、現職教員でも受講しやすいように、ほとんどのクラスが午後4時以降に開講されています。私としては、さらに現場経験を積みたいと思っておりましたので、大学院にて理論的な側面を学びながら、それを現場で生かすことを可能にしてくれるという点において、本学で学ぶことの利点を強く感じました。
自身の研究に関し、テーマ設定で大変苦労しています。「本当に自分がしたい研究が何なのか」という問いを常に自身に向けているのですが、研究はまさに自分自身との対話であると感じます。また、「M異文化コミュニケーション論」を受講する中で、中国からの留学生と共同して課題に取り組む機会に恵まれ、ものの考え方の違いを実際に学ぶことができました。
これから大学院を目指す皆様にアドバイスするとすれば、自分自身が大学院生活を終えた時に、どんな自分になっていたいのか、明確なゴール設定をすることが大切だと思います。

博士課程後期課程 外国語教育学専攻 2年次生

言語学で修士を取った後、大学で英語を教え始めました。教育の面白さ・奥深さに魅せられるとともに課題も感じていました。そんなある日、英語教育の学会で活動を続ける中で、関西大学の先生方や大学院生の発表を聞く機会があり、関西大学で学んでみたいという思いを強くしました。
関西大学の大学院は教員スタッフの層の厚さが魅力です。そして活気があります。教育実践を念頭においた研究を重視している点も、現役の教師として有難いです。また、私の住む宮崎との交通の便もポイントでした。
通うのは大変ですが、来るたびに得るものがあります。仕事をしながらの研究は楽ではありませんが、そのために入学したのですから、とても楽しんでいます。遠方から通っている人は少なくなく、それだけ苦労して通学して勉強するので、一回一回の授業がとても貴重な機会になっています。
現役の教師で教育・研究上のブレイクスルーの必要性を感じている方には、チャンスがあれば大学院の門を叩くことを勧めます。楽ではありませんが、「求めよ、さらば与えられん」という環境がここには確かにあります。

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バックナンバー(修了生)

※肩書は掲載当時

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 通訳翻訳学領域 2019年3月修了(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:アクセンチュア株式会社 コンサルタント

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『In Search of Translation: An Empirical Investigation into Translation Decision-Making Process』
概要:
近年の機械技術の発展により翻訳者の仕事が高度化する中でも「成功する翻訳者になるために必要なコンピテンスとは」をリサーチクエスチョンとし「誤訳はなぜ起こるのか」また「どのように減らせるのか」に焦点を当て、訳語決定のプロセスを見る実験を2つ行いました。1つめは誤訳の原因を、2つめはその中でも特徴的であった「検索」のプロセスを見る実験を行いました。結果として、翻訳者には「言語能力」だけではなく「検索能力」も重要な役割を示すということ、そして検索の操作は「目的を持った意識的な操作」として行い訳語を決定する能力が必要であることがわかりました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
研究・学修が生かされていると感じるところは、相手に何かを伝える際の言葉選びに対する意識です。仕事でのコミュニケーションにおいて、相手にシンプルかつ誤解を与えないよう適切に伝えられる言葉の選択は重要です。社会人としての基本とも言えますが、できない人も多いと感じます。私は、それは個人がどれだけ自分の言葉に意識を向けているかによると考えています。自分がうまいとは思いませんが、少なくともこの意識を持つことができたのは、プロ翻訳者の正しく(読者に誤解のないように)訳すための語彙選択への意識の高さから、言葉の選び方が相手の理解に与える影響について研究を通して学んだためと考えています。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
相談事項は主に自分の研究計画書についてです。相談してよかった点は、志望する指導教員が自分のアイディアの整理に時間を割いてくださったり、関連する参考文献をご教示下さった点です。当時学部生だった自分は、研究も実験もまだ経験したことがなく、研究計画書のまとめ方も甘かったと思いますが、先生は私の研究計画書に不足している点について、自分で考えられるよう真摯にアドバイスを下さいました。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学部生の「翻訳概論」という授業でティーチング・アシスタント(TA)をしました。良かった点は、学部生と交流できることです。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学内進学だったので、予約制の給付型奨学金を申請しました。大学院の授業料は自分のアルバイトで工面していたため、奨学金を利用することで研究に割く時間を増やすことができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部3年次生のときに、まだ学び足りず「もっと深く学びたい」と感じていていたことが理由です。本学を選んだのは、指導教員となった山田先生の授業を学部生の時に受けて先生の考えや研究に興味をもち、自分もこの分野で研究したいと考えたためです。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
外資系のコンサルティング会社で勤務しています。就職先を選んだ理由は、アカデミアの社会実装ができる人材になりたいと思ったためです。いずれは大学院での更なる進学を希望していますが、今の職場でビジネス現場がどのようなものかを経験し、いずれは社会への実装ができるようにしたいと考えています。

博士課程後期課程 外国語教育学専攻 2019年9月修了(入試種別:社会人入試)
勤務先名:立命館大学 政策科学部 准教授

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Motivation in English-Medium Instruction in a Japanese University: Exploring Better Pedagogical Practices from the Perspective of Self-Determination Theory』
概要:
英語「で」学ぶ(例えば英語で経済学・女性学を学ぶ)授業の現状と問題点を学習意欲の視点から明らかにしました。明らかにした問題点の解決策として実際に教育的介入を行い、その教育的介入が与えた影響についても検証しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在は英語で学位を取得するプログラムにおいて、学術英語を教えています。来年度からは英語でコミュニケーションの授業も担当する予定です。博士課程後期課程で考え続けた「英語で学ぶ意味」を、現在も毎日問い続けながら教えています。また教育学に精通した教員が限られる職場環境において、分野を超えて研究・教学について議論する機会が増え、その難しさと興味深さを日々感じています。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
出願前に面談をして頂いた際は、博士課程後期課程への進学自体を迷っていましたので、「博士課程後期課程に進むとはどういうことか」、「博士課程後期課程に入学する前に身に付けておくべき知識・経験は何か」などについて伺いました。また、当時九州に住んでいましたので、普段授業に出席できない状況でもご指導頂くことは可能かについても伺いました。質問した内容に対する回答ももちろんですが、事前に指導教官になる先生と直接お話しさせて頂き、この先生の下で学びたいと決心できたことが最も良かったと思っています。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
八島先生の英語で開講されている「文化とコミュニケーション」の授業において16・17年度の2年間に渡り、ティーチング・アシスタント(TA)をさせて頂きました。英語「で」学ぶ際の学習意欲について研究をしていたので、実際の教室をイメージしながら博士論文を執筆することができました。また、ティーチング・アシスタント(TA)として八島先生にお会いする機会を使い、小さな疑問は随時解消するよう心がけました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
博士課程後期課程に通っていた当時、大学で任期付教員として働いていました。任期が終了する時期が近くなるほど金銭的な不安は高まりましたが、奨学金を頂いていたお陰で、その不安を最小限に抑え、博士論文執筆に集中することができました。
ー 【社会人学生】お仕事との両立の工夫等について
仕事との両立が博士課程後期課程在学中、最も大変でした。特に1年目は仕事、研究どちらにも集中できず、とても苦しかったです。仕事を辞めようかと迷った時期もありましたが、「定期的に運動すること」、「予定をしっかり立て計画に従うこと」、「理想の7,8割できていたら納得し次に生かすこと」の3つを決めました。この3つを守ることに慣れると心のバランスが取れ、以降、集中できるようになりました。また、必要以上に心配することも減りました。自分なりの研究スタイルを見つけることも博士課程後期課程における「学び」の1つであったと思っています。現在は、専任のお仕事を頂いて、また新しい研究との向き合い方を模索しています。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
八島先生は国際的にご活躍されている研究者でご多忙であるにも関わらず、研究だけでなく心理的なサポートまでして頂きました。博士号を取得するまでの各審査の前には激励のご連絡を頂き冷静に試験に臨むことができました。また学会発表の後には労いのご連絡を頂きました。研究内容についてだけでなく非常に細やかなご指導を頂けたことに対する感謝の気持ちでいっぱいです。

博士課程後期課程 外国語教育学専攻 2017年3月修了(入試種別:社会人入試)
勤務先名:清泉女子大学 准教授
勤続年数:1年1ヶ月

ー 大学院進学の理由を教えてください。
ある研究会でお世話になっていた他大学の先生から、竹内先生は、大学院生の指導をしっかりしているとお聞きしました。研究者として素晴らしいだけでなく、しっかり指導していただけるかどうかは、大学院生にとって非常に重要なポイントだと思います。
カリキュラムの柔軟さ、専門分野、そして指導者のクオリティーと3拍子揃っていることが決め手になりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生
ある研究会でお世話になっていた他大学の先生から、竹内先生は、大学院生の指導をしっかりしているとお聞きしました。研究者としてすばらしいだけでなく、しっかり指導していただけるかどうかは、大学院生にとって非常に重要なポイントだと思います。
カリキュラムの柔軟さ、専門分野、そして指導者のクオリティーと3拍子揃っていることが決め手になりました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Investigating L2 Learning Motivation of Japanese University Students: Self-determination Theory and its Applications』
概要:
日本人大学生外国語学習者の動機づけについて研究しました。自己決定理論(SDT)を枠組みとして使用し、理論の検討を行ったのち、SDTに基づいた教育介入を考案・実施して、その結果を論じました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
博士課程後期課程に入学時点で、既に東京の私立大学で専任教員の職に就いていました。その後、大学を変わりましたが、職種はずっと同じです。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学で教えたり研究したりするには、最低でも修士の学位が必要ですが、今は博士の学位を取得している人が増えました。博士課程後期課程を修了することは、大学への就職にはもちろん、将来しっかりとした研究力を積み上げていく基礎として、その重要性が増していると感じます。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
厳しい中に愛のある指導を通じ、研究者として成長することができると思います。社会人の場合、働きながら博士の学位を取得することは易しいことではありませんが、チャレンジする価値はあると思います。

外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程前期課程 2017年3月修了
(入試種別:社会人入試)

勤務先名:名古屋YMCA日本語学院
勤続年数:6ヵ月

ー 大学院進学の理由を教えてください。
まず、外国語教育学専攻が3領域に細分化されたことにより、日本語が研究対象言語でも異文化間コミュニケーションについて学べるようになったことが大きいです。また、社会人にとって学びやすい授業時間の設定や交通の便の良さ、そして、奨学金が充実している点が挙げられます。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
守﨑 誠一先生
大学院進学についてご相談させていただくために、初めて研究室を訪れたときに、親身になって話を聞いていただいたことから、守﨑先生の下で学びたいと思うようになりました。また、研究室にあった多くの本にも興味をそそられるとともに、異文化間コミュニケーションの面白さについて語る先生を見て、勉強したいという気持ちが強くなりました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『日本語学校で学ぶ留学生の日本人イメージに対する調査』
概要:
日本語学校で学ぶ留学生を対象に質問紙調査を行い、彼らの持つ日本人イメージを明らかにするとともに、その背景にあるものを探ったものです。先行研究との比較からは、日本人イメージは以前と比べて全体的に改善されてきていますが、「男女平等」「偏見がない」といった点が依然として相対的に低いこと、また、自由記述文の内容分析からは、ベトナム出身の留学生がアルバイト先で不愉快な経験をしていることが多いこと、そして、因子分析の結果からは、日本語学校のスタッフと話す機会が多い留学生の方が、そうでない留学生よりいくつかの因子において得点が低いことなどが明らかになりました。以上を踏まえ、これからの日本語教育や日本語学校のあり方、および教員養成などについて考察しました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
現在の勤務先は2018年4月開校の新しい学校で、その立ち上げを担当させていただけることに魅力を感じ、大阪から移ってきました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
現在、日本語学校の開校準備をしていますが、修士論文で考察した差別・偏見の低減や異文化適応、留学生サポートなどを意識した学校づくりを進める上で、外国語教育学研究科で学んだことが非常に役立っています。また、日々の授業においても、第二言語習得理論を意識した実践や教員指導ができるようになってきました。私の場合は、社会人として、先に授業実践を重ねた後で理論的背景を学んだので、腑に落ちることが多くありました。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
私はいつも仕事が終わってから大学へ行っていたのですが、先生方の素晴らしい授業を受けたり、日本語以外の言語に関わる学生や留学生と話したりすることによって、普段、職場の中にいるだけでは味わえないような新鮮な気持ちになり、疲れも吹き飛んでいきました。そして、また新たな気持ちで翌日の仕事に臨むことができました。
みなさん、「二足のわらじ」もいいものですよ。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2017年3月修了(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:奈良育英高等学校 英語科専任講師
勤続年数:1ヶ月

ー 大学院進学の理由を教えてください。
外国語学部で、国際協働や国際共生などについて学び、数々の国際経験を積む中で、国際理解教育の重要性を強く感じました。国際理解教育と英語教育を両立できる英語教員をめざすため、実践に根ざした英語教育研究に力を入れている本研究科に進学を決めました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
吉田 信介先生
吉田先生には、学部時代からゼミでお世話になっていました。ゼミを通して国際協働について体験的に学ぶうちに、国際共生の精神を次世代に伝えることが大切だと考えるようになり、個別に相談させていただきました。先生の専門が国際理解教育ということもあり、指導教員をお願いしました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『公立高等学校における英語力の伸長および異文化コミュニケーション能力の養成のためのタスク集』
概要:
グローバル時代を生きるためには、英語力と同様に異文化コミュニケーション能力が必要です。高校二年生を対象に、英語で行うタスク活動を通して、「異」を超える力を養うための差し込み教材を開発しました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
外国語教育学研究科では、異に対する寛容さや国際共生の精神を養えるような国際理解教育を英語教育と絡めて行うにはどうしたらよいか常に追求してきました。そこで得た知見を最大限に生かせる場として、本研究科で同じく国際理解教育の研究を進めておられた先輩から、奈良育英高校にて立ち上げた国際理解コースに携わらないかと声をかけていただきました。大学院での二年間で培った知識を、志同じくする先輩のもとで学びながら実践に移せる喜びは、言い表し難いほどです。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
英語教員という道を歩むうえで、第二言語習得論や言語教育学、異文化間教育などの理論的な知識をもって実践へ向かうことができることは大きな魅力だと思います。また、言語教育に対して熱い想いを持った仲間と切磋琢磨し、学部時代ではできなかったような研修・学会参加の機会により自己研鑽を積むことができます。そして何より、英語教育の精鋭として名高い先生方からいろいろな話を聞き、多くを学べる機会に溢れた恵まれた環境のなかで過ごす2年間で、教員としての地盤をしっかりと固めたうえで教壇に立てることは大変幸せなことです。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
本研究科では、言語教育における各分野で活躍されている名高い先生方や、多様なバックグラウンドを持つ留学生や学生たちに囲まれながら、研鑽を積むことができます。学びの充実と確かな成長は保証されます。また、教壇に立つにあたって、より広い視野と多くの引き出しを持ちたいと考え大学院進学を決意しましたが、その選択は間違っていなかったと自信を持って言えます。ぜひ、外国語教育学研究科に足を踏み入れてみてください。

博士課程後期課程 外国語教育学専攻 2017年3月修了(入試種別:社会人入試)
勤務先名:清泉女子大学 准教授
勤続年数:1ヶ月

ー 大学院進学の理由を教えてください。
平日の夜の講座が用意されていたり、週末にゼミが行われたりなど、フルタイムで仕事をしながら続けられるカリキュラムでした。
また、国際誌に多くの論文を掲載するなど、世界で活躍する先生方に指導を受けられることも魅力でした。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生
ある研究会でお世話になっていた他大学の先生から、竹内先生は、大学院生の指導をしっかりしているとお聞きしました。研究者としてすばらしいだけでなく、しっかり指導していただけるかどうかは、大学院生にとって非常に重要なポイントだと思います。
カリキュラムの柔軟さ、専門分野、そして指導者のクオリティーと3拍子揃っていることが決め手になりました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Investigating L2 Learning Motivation of Japanese University Students: Self-determination Theory and its Applications』
概要:
日本人大学生外国語学習者の動機づけについて研究しました。自己決定理論(SDT)を枠組みとして使用し、理論の検討を行ったのち、SDTに基づいた教育介入を考案・実施して、その結果を論じました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
博士課程後期課程に入学時点で、既に東京の私立大学で専任教員の職に就いていました。その後、大学を変わりましたが、職種はずっと同じです。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学で教えたり研究したりするには、最低でも修士の学位が必要ですが、今は博士の学位を取得している人が増えました。博士課程後期課程を修了することは、大学への就職にはもちろん、将来しっかりとした研究力を積み上げていく基礎として、その重要性が増していると感じます。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
厳しい中に愛のある指導を通じ、研究者として成長することができると思います。社会人の場合、働きながら博士の学位を取得することは易しいことではありませんが、チャレンジする価値はあると思います。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2014年3月修了(入試種別:飛び級入試)
勤務先名:東大阪市立花園中学校 教諭
勤続年数:1年

ー 大学院進学の理由を教えてください。
大学院への進学を選んだ理由は、英語科教師として教壇に立つ前に、外国語教育に関して、さらにたくさんのことを学び、自信をつけておきたいという気持ちがあったからです。英語科教師をめざそうと決意したのは、外国語学部2年次生のときの留学を終え、学部3年次生になってからのことです。学部の授業で外国語教育について学びながら、英語を教えるためにはたくさんの学ぶべきことがあることを知り、教師になるのであれば少しでも多くのことを学んでから、現場へ行きたいと思いました。そう考えていた時に、外国語教育学研究科の博士課程後期課程に進学した先輩に、大学院のことを紹介していただき、進学を決意しました。また、先生方には、学部生のころからお世話になっていたことも、本研究科を選んだ大きな理由です。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生
大学院進学を勧めてくれた博士課程後期課程の先輩も竹内先生のゼミで研究をされており、その方と自分の研究テーマについて相談させてもらった際に、外国語教育の幅広い分野をご専門にされている竹内先生を薦めていただき、竹内先生を指導教員に希望しました。大学院進学後は、なかなか研究テーマが決まらず苦労していた私を、ゼミでの発表の際や、研究室にて時間をつくっていただいたりして、丁寧にご指導くださりました。また、修了後の進路についてや、教師として働き始めてからもたくさん相談に乗っていただき、アドバイスをいただきました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『TOEIC®テスト初級学習者のための語彙学習教材の開発:日本人大学生を対象として』
概要:
本研究では、TOEIC®テスト初級学習者(日本人大学生)に、TOEIC®テストで扱われる基本的な語彙を効果的に指導すること目的とした教材の開発を行いました。教材の作成に際しては、語彙の記憶促進に関する先行研究を参考にするとともに、大学のTOEIC®テスト対策講座(初級)を受講する学生を対象に、語彙教材に対するニーズ調査を行い、その結果も踏まえて教材の構成やタスクを考えました。教材に設けられたタスクが、語彙の記憶促進に関する先行研究に基づいていること、ペア(グループ)ワークや、クロスワードなどゲーム要素のあるものなど、学生のニーズに寄り添ったタスクが盛り込まれていること、学生に対して行った語彙テストの結果を参考に、教材で扱う目標語を選定していること、また、単語小テスト結果記録シートを設け、学習者の努力の結果が可視化されるようにし、学習に対する動機づけ促進を図っていることなどが、本教材の特徴です。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
現在、公立中学校の英語教員として勤務しています。
この仕事を選んだ理由は、一人の英語教師として現場で働きながら、日本の英語教育をより良くするために一生学び続け、少しでもそれに貢献したいという漠然とした夢があったからです。
中学校を選んだのは、自分も兄弟も中学生時代は大変な思いをしたので、年齢的にも不安定な時期である中学生の良き理解者となり、支えとなれるような教師になりたいと思ったからです。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
自分自身日々の授業を考えるのに精一杯ですし、授業が上手くいかないこともたくさんありますが、「なぜ上手くいかなかったのか」、「どうすれば改善できるだろう」と次の授業を練る際に、闇雲に考えるのではなく、チェックするポイントが自分のなかにいくつかあることが、大学院で学んで良かったと思う時です。また、研修会に参加したり、ほかの先生の授業を見せていただいたり、自分の授業を見ていただいてアドバイスをもらったりすることに、あまり抵抗を感じないことも、大学院でこれらの経験をさせてもらったおかげだと考えています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
外国語教育学研究科は、まず幅広い専門の先生がおられ、授業は学び多いだけでなく、どれも本当におもしろいです。また大学内で、数々の貴重な講演に参加することもできます。私自身がそうでしたが、「この授業(講演)は、自分の専門とは関係なさそうだからやめておこう」というように、多忙な大学院生活のなかでは、どうしても自分に関係あるかないかで、インプットを閉鎖的にしてしまいがちです。しかし自分とは専門の違う先生から貴重なアドバイスをいただいたり、自分の分野とは違うので、やめておこうかと思っていた講演に誘われて行ってみたら、そこから自分の研究へのヒントが得られたりすることがあります。時間の許す限り、分野のこだわりなくたくさんの場所に顔を出すことが、大学院生活をより有意義なものにするための一つのカギだと思いますし、私自身もっとたくさんのことを学ぶことができたのではないかと思うこともあります。

博士課程後期課程 外国語教育学専攻 2014年9月修了(入試種別:一般入試)
勤務先名:近畿大学・講師(専任)
勤続年数:3年

ー 大学院進学の理由を教えてください。
私が本研究科に進学を決めた理由は、博士課程前期課程で体験した研究のおもしろさが忘れられなかったからです。同研究科の前期課程を修了して2年間、中学・高校の英語科非常勤講師をしていました。とにかく現場で経験を積もうと、しばらく研究から離れた生活をしていたのですが、なにか物足りない気がしていました。さまざまな本を読んだり、いろいろな人に出会う中で「やっぱり研究おもしろい!」という気持ちが強くなり、博士課程後期課程に戻ってきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
八島 智子先生
指導教員は博士課程前期課程の時と同じ八島智子先生です。八島先生は国内外で名の知れた一流の研究者でいらっしゃいます。前期課程の時から、先生の「世界を読みとる力」に感動し、憧れていましたので迷いはありませんでした。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Intercultural Learning as Negotiation of Meaning Using a Second Language in an International Volunteer Project: A Community of Practice Perspective』
概要:
国際ボランティア・プロジェクトの参加者が第二言語を使って意味交渉を行いながら、子どもキャンプでの活動に参加することを通して、何をどのように学んでいるかを “Community of Practice” (Lave & Wenger, 1991; Wenger, 1998)を理論的枠組みとして論じました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
博士課程後期課程に入ってすぐに先生のご紹介で、国際ボランティア・プロジェクトでフィールドワークを行う機会をいただきました。データ収集が終わり、これから本格的に博士論文に取りかかるという時に、大阪大学大学院工学研究科留学生相談部の助教に着任することになりました。初めてのフルタイムの仕事でしたので、博士論文との両立は想像以上に大変でした。しかしそんな時も八島先生は辛抱強く、見守ってくださいました。博士論文がなんとなく形になってきたところで今度は近畿大学法学部の講師に着任いたしました。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
現在も同大学で英語科目や国際教育の授業を担当しています。仕事をしていくなかで、八島先生は研究者のみならず、教育者としての大事な姿勢を教えてくださったことに気付きました。それは「学生の話を聞くこと」「自分の言葉で考え、説明させること」「待つこと」です。本研究科は私に、研究や仕事について大切なことを教えてくれました。これからご入学される皆さんも、きっと多くの学びが得られると思います。

博士課程前期課程 外国語教育学専攻 2010年3月修了(入試種別:飛び級入試)
勤務先名:兵庫県公立中学校 英語科教諭
勤続年数:5年

ー 大学院進学の理由を教えてください。
「教員になりたい」という夢がありました。その実現のために大学へ進学しましたが、教壇に立てるほど「自信を持って勉強した」という実感は得られませんでした。そのようななかで、飛び級制度を知り、学部から大学院修了まで5年間で勉強ができるのであればと挑戦しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等を教えてください。
指導教員名:
八島 智子先生

八島先生のもとで学びたいと思ったのは、ホームステイやホストファミリーの経験から、異文化コミュニケーションに興味を持ったからです。
そして興味ある分野の研究を進め、授業を受けることで、理論を含めさまざまな側面から、第二言語習得や外国語教育について学ぶことができました。

ー 学位論文題名(または研究テーマ)と概要は、どのようなものですか。
『A Study on the Development of L2 Communication Strategies: A case of an American Learner of Japanese』
概要:
教育現場ではコミュニケーション能力育成を図る傾向にある。その能力の一つであるコミュニケーション方略に焦点を当て、アメリカ人留学生が日本語を習得する過程で、習熟度の向上により使用するコミュニケーション方略にどのような違いがあるのかを、留学生とホストファミリーの会話から、ケーススタディとしてまとめた。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
現場経験のある学生から話を聞き、実際にその学校へ見学に行く機会も得て、たくさんのことを学びました。それらすべてが、現在の教師としての土台につながったと思います。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が活かせている」場面や、学部卒で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学院は、専門的な知識を学びたい、理論と実践の架け橋となりたいという気持ちが強ければ、経験がなく研究初心者だとしても、深く学び、吸収できる場所です。さらに同じ思いを持ってがんばる仲間からの刺激や、丁寧な先生方のサポートもあり、自分自身が成長する場として申し分ありません。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
現在、生徒を目の前に仕事をしていると、次々と思いがけないことが起こり、忙しい毎日ですが、大切にすべきは授業であり、生徒の英語力向上です。大学院で学んだからこそ、授業を見る視点を持て、授業づくりの引き出しを増やせる。そして何より学び方を知ることができました。悩まない日はありませんが、大学院で得たものがあるからこそ、土台からの大崩れはありません。自信を持って、落ち着いて悩めます。大学院で、教職への第一歩を踏み出す大きな力を得られたこと、そして沢山の素敵な出会いを与えていただいたことに、今も感謝しています。

博士課程前期課程 2013年3月修了 大阪市立佃中学校・英語科教員

外国語教育学研究科では、学部卒業直後に大学院へ進学した仲間だけでなく、現役の教師、教師経験者など様々な人と一緒に学べました。ゼミでは、先生をはじめ、先輩、仲間とたくさん議論をし、助けていただき、励まし合いながら研究をまとめていくことができました。
外国語教育学研究科は、英語教育界の素晴らしい先生方がそろった研究科です。社会人、現役教師等、留学生等、様々な人と一緒に学ぶことができることも、この研究科の大きな魅力だと思います。ここではとても充実した学生生活を送ることができます。
さまざまな指導方法を教えていただいたり、体験させていただいたりした経験は、現在の仕事である中学校英語科教師としての授業づくりに役立っています。理論を学んだからこそ、経験がない部分をカバーできている部分があると思います。教育現場に出てあらためて、関西大学大学院で素晴らしい先生方から直接学べたことの貴重さを実感します。また、同じ立場で学んだ多様な方々とのつながりは、私の財産になっていると思います。

博士課程後期課程 2012年9月修了
私立中学校 英語科教諭
勤続年数:(非常勤講師含め)23年

外国語教育学の専門知識はどの大学でも学ぶことができます。しかし、関西大学大学院外国語教育学研究科は、そういった知識に加えて「自ら」研究を進める力、つまり、日々の教育活動での問題点を見出し、それを解決する道筋や方法を自分で考え実行していく力を身につけてくれるプログラムだと思います。実際、学術論文や学会発表に現れる本研究科修了生の水準は他大学院出身者と比べるとかなり高いと思います。そういった意味で自分自身、自律的研究者になる教育を受けたこと、また修了後も自らの意思で研究に取り組むことができる力を得たことを大変ありがたく思っています。
また、私のように「現場経験で得た実践知と第2言語習得理論を統合し、自分の教育文脈に合った教授法を考案したい」という意思をお持ちの現職教員の方々にとっても、本研究科は理想的な環境だと思います。大学院での研究活動を、国内外で活躍されている先生方、また高い志をもって研究活動に励む同僚の院生が強力に支援してくれます。
なお、大学院進学の際にしっかりと自覚しておくべきことがあります。それは、大学院というところは大学までのような教えてもらう場所ではなく、自ら学ぶ場所であるということ。特に後期課程ともなると、「学ぶ」を超えて「新たな真理を追究する」姿勢が必要となります。「在籍していれば大学院が何かしてくれる」ということはありません。そのことを理解し日夜研究に励んでいる限り、外国語教育学研究科は非常に質の高い研究サポートを提供してくれるはずです。
将来、日本の英語教育を支えてくれる人材が一人でも多く本研究科から輩出されることを願っています。

博士課程前期課程 2012年3月修了 早稲田渋谷シンガポール校 専任講師

毎日の講義への出席やレポートの作成、また自分の研究をスムーズに進めるのは簡単ではありませんでした。しかしながら手厚いサポートをしてくれる多彩な教授陣、そして年齢の異なる様々なバックグラウンドを持つ研究科の同士の励ましにより、とても充実した大学院生活を送ることができました。その中で私は3年履修コースと協定校留学制度を利用し、ニュージーランドへの留学に挑戦しました。海外の大学院でハイレベルな講義を受けながら、英語力を強化することができ、自分が確実に成長できたことを実感しています。
外国語教育学研究科は、外国語教育における「実践」と「理論」の両面の知識を取得できる環境にあります。どのように教えるかだけでなく、なぜそのように教えるべきかを常に問う姿勢ができたことが今後外国語教育に携わる仕事に就く私にとって、とても有意義でした。
大学院受験にあたっては、応用言語学の分野を学習することと英語力の強化は必要と思います。この知識は入学後も、もちろん役立ちます。また、入学後の勉強において私が一番大切だと思うのは、自分が研究したい分野に強い興味を持ち、疑問への答えを求める姿勢です。これが大学院の生活をする自分の支えになると考えます。

外国語教育学研究科 2012年3月修了
ミス日本歴代受賞者ハートフルの会所属
(元準ミス日本として親善活動に参加)/明浄学院高等学校 国際教育担当

社会人として学業との両立は大変でしたが、社会人でもとりやすい時間帯に講義があった為、とても学びやすかったです。
自分の本当にやりたい内容について、各分野を専門とする先生方がアドバイスをくださり、普段の講義内容は教育現場ですぐに生かせることばかりで、日々成長できる環境にありました。講義内容が生きている内容だからこそ、すぐに仕事に役立ちました。また、共に研究する仲間の年齢層の幅がとても広く、社会経験豊富な先輩方、活気があり何事にも興味をもつ現役の学生、違う文化背景をもつ留学生、様々な職種をもつ様々な人間がいる環境の中で、その人脈の広がりは修了後も続き、教育現場においての助言をくれるなど、いつも心の支えになってます。
仕事をされている方でも学生の方でも本当にやりたいことを研究できる環境が整っていますので、受験された際はご自身の興味のある研究テーマを思う存分熱く語り、研究目標を掲げて充実した大学院生活を送ってください。

博士課程後期課程 2010年9月修了(博士号取得)
東京都立大学大学院から進学
姫路獨協大学専任講師を経て、流通科学大学准教授

「外国語教育教材・メディア学」を1つの専攻とする本研究科に教育学の分野から飛び込みました。博士論文の執筆過程では、「なぜ、そのテクノロジーを使うのか?」という徹底した議論を指導教員と繰り返し、その上に理論、授業モデル、実証研究を積み上げました。また、この研究科では、学びの機会だけではなく、自らを活かす機会にも恵まれました。そうした機会は、学内外を問わず、外国語教育に携わる人との出会いにつながりました。専門性だけではなく、本研究を通して培うことのできた人的ネットワークは、大きな財産になっています。

博士課程後期課程 2009年3月修了(博士号取得)
関西大学大学院博士課程前期課程から進学
日本大学経済学部助教

外国語教育学研究科では、先生方の熱意ある講義を受け、毎回白熱するゼミに参加し、外国語教育学という学問の大切さとおもしろさを学ぶことができました。また、本学の図書館や研究室などの設備は大変充実しており、快適な大学院生活を送ることができました。前期課程からここで学び続けることができて、本当によかったです。現在は大学院で学んだことを活かして、授業、研究、教材開発などに励んでいます。日々の仕事や研究で行き詰った時は、大学院での学びを振り返り、問題点を分析し、解決策を見出しています。また、在学中に1つの研究テーマに取り組み、博士論文を書き上げたことで、「最後まであきらめない粘り強さ」を身につけることができました。現在、関西を離れていますが、外国語教育学研究科は同窓生のネットワークが発達しているので、修了後も先生方や仲間との交流が続き、大変嬉しく思っています。

博士課程後期課程 2009年3月修了(博士号取得)
立命館大学大学院修士課程から進学
流通科学大学専任講師を経て、関西大学外国語学部准教授

他大学の修士課程を修了の際に、世界的にも活躍している研究者の方々がおられる、関西大学の外国語教育学研究科に進学を決意しました。実際、このプログラムでしか学べない内容がたくさんあり、自分のキャリアのためにも、この研究科を選んで正解だったと心から思っています。

博士課程後期課程 2005年3月修了(博士号取得)
英国ウオーリック大学大学院から進学
福岡女学院大学、姫路獨協大学専任講師などを経て、関西大学准教授

非常勤講師をする傍らの院生生活。忙しくも充実した3年間でした。博士論文の指導では、英語教育学の大家の先生がたが、親身に接して下さり大満足でした。切磋琢磨しあえる院生仲間の存在も、大きな支えとなりました。現在は、大学院で学んだことを現場で活かし、学生からも学ぶ充実した日々です。

博士課程前期課程 2010年3月修了
関西大学文学部より飛び級進学
兵庫県中学校英語科教諭

この研究科の大きな魅力は、親身に指導してくださる先生方の下で、様々なアプローチから外国語教育学を学べること、そして、異なった年代の、多種多様なバックグラウンドを持つ、熱心で、個性的な研究生と共、切磋琢磨できることです。日々、これだけの刺激を受けられる環境は、そうはありません。私自身、大学院で良い刺激を受けながら、授業や研究を通じて成長することができました。また教育現場での経験が豊富な方も多く、話を聞いたり、実際に複数の学校を見学できたことは、現場経験のない私にとって良い勉強になりました。ここで学び、教職への一歩を踏み出すための大きな力を得られたこと、そして沢山の素敵な出会いに感謝しています。

博士課程前期課程 2007年3月修了
関西外国語大学から進学
立命館中学校高等学校教諭

英語教師としてのテクニックを知りたくて進んだこの大学院ですが、得たものは「英語教師としての土台」でした。達人と呼ばれる英語教師は皆「理論」を大切にします。理論とは土台です。しかし、この部分を知らずに英語を教えている人は多いのではないでしょうか?「なぜ?なんで?」に応えられる英語教師になりたい。そのために理論を学ぶことは絶対です。教師にとって、この大学院は「理論」と「実践」の最先端の場所であると思います。この大学院で学んだことは、私の自信と誇りです。

博士課程前期課程 2010年3月修了
関西外国語大学から進学
KISCO株式会社(一般企業・商社)勤務

「どうしてそうなる、なぜそれを教える、それゆえこう指導する。」論理を常に意識して、英語教育や指導に関する知識・見識を深めた二年間でした。いかにして第二言語を習得するのか、学習者のやる気をどう高めるのか、授業をどのようにデザインして何をいつどのように教えるのか。正しい発音や文法とは、評価の在り方とは、理論に基づく学習方法とは、そして、そもそもなぜ英語を教えるのか。外国語教育学の理論を一から学ぶことができるのが、本研究科の魅力です。多彩な教授陣のもと幅広くも奥深くも、自分のニーズに合わせて研究を進めることができます。外国語教育における疑問を払拭し、胸のつかえを下ろしたい、そう願う方にとって本研究科への進学は正しい選択となるに違いありません。

博士課程前期課程 2008年3月修了
関西大学文学部より飛び級進学
報徳学園中学・高校教諭

大学3回生の春に本研究科の入学相談会に参加し、充実した授業内容に魅力を感じて入学を決意しました。そして「大学院で早く学びたい」という気持ちが強くなり、飛び級入試を受けて本研究科に入学しました。様々な分野の専門家から多くの知識を得ることができ、自分の『可能性』を広げることのできた2年間でした。そして、現在は私立中学校・高等学校で、生徒の『可能性』を広げられるような授業を実践するように心がけています。『可能性』が無限に繋がっていくような場所、それが本研究科であると思います。

博士課程前期課程 2009年3月修了
中国西安外国語大学から進学
中国仲恺農業工程学院専任講師

大学では日本語学科に在籍し、卒業後3年間日本語講師として奉職しました。より良い外国語教育を目指し、外国語教育界をリードする優れた研究者の方々がおられる本研究科に進学を決意しました。期待どおりに充実した大学院生活を送ることができました。先生方の講義を通して、外国語教育学の魅力を存分に感じながら、自分自身大きく成長を遂げたように思います。大学院で仲間たちと育んだ友情は私の一生の宝物です。現在、大学で日本語教員として教壇に立っている私は、この研究科から与えていただいたすべてに心より感謝しています。

博士課程前期課程 2007年3月修了
関西外国語大学から進学
東京都立千早高等学校(セルハイ)教諭

趣味は授業、夢は日本一の英語教師になること。外国語教育学研究科は、私のこの夢に向けて確かなレールを敷いてくれました。外国語教育学における知識だけでなく、教えるプロに必要な姿勢や態度までも植え付けてくれました。進学を考えているみなさん。より良い外国語教育を目指し、これから出会う未来の教え子たちの姿を想像して、関西大学で一歩踏み出してみませんか?

博士課程前期課程 2008年3月修了
関西大学文学部英語英文学科から進学
臨川書店勤務

私は将来日本語教育に携わりたいと思い、本研究科に入学しました。大学では英文学科に在籍していたため、教育学の知識がないことに不安を感じていましたが、今では私の夢へと確実につながるような、多くの知識・情報を得ることができています。また年に数度催される研究発表会は、専攻言語に捉われることなく外国語教育学について多くの研究を知ることができる場であり、私の視野も広くなったと感じています。外国語教育学研究科は互いの研究を尊重しあい、プラスになる出会いの詰まった研究科です。

博士課程前期課程 2008年3月修了
天理大学国際文化学部から進学
立命館宇治中学校・高等学校常勤講師

大学に入学した頃には考えもしなかった、大学院進学という選択。ドイツ交換留学を経験し、「もっと広い目で世界を見てみたい、自分の経験を伝えていきたい」との思いから、様々な言語専攻の学生が集まるこの研究科に進学しました。言語の枠にとらわれることなく、いつでも誰とでも気軽に研究の過程や結果を交換し合える環境は、自分の専門領域にとどまらず、世界に向けてさらに広い視野を持つことを可能にしてくれました。音声学研究と平行して英語とドイツ語の中・高教員免許を取得し、現在は前年度までSEL-Hi指定を受けていた高校でドイツ語と英語の教員として教壇に立っています。

博士課程前期課程(現職教員1年制) 2008年3月修了
広島大学から進学
京都府中学校英語科教諭

1年間で修士課程の勉強ができるという制度を利用して、休職して勉学に励みました。本研究科では、外国語教育界をリードする優れた先生方の指導のもとで、実践と密接につながる最先端の外国語教育理論を学ぶことができました。勉強を重ねるごとに、同じ書物を読んでも、同じ話を聞いても、自分の理解力が劇的に変化していくのが不思議なくらいでした。日々生徒指導に追われ、多忙さのなかで消耗するばかりの現職教員にとって、英語教育の本質を学び、広い視野から教授内容や教授方法、評価法を見つめなおし、これから進むべき方向性を学ぶ絶好の機会を得られたと感じています。

博士課程前期課程 2004年3月修了
関西大学文学部教育学科から進学
大学非常勤講師

この研究科で学び続ければ、いつか必ず夢への扉が開く-。私はその手応えを感じながら、仲間たちと一緒に楽しく充実した大学院生活を送りました。私の夢は「日本語教師として、世界と関わること」。その夢をこの研究科が叶えてくれました。修了後は日本国内だけではなく、香港でも日本語教師として教壇に立ちましたが、大学院で学んだことが私を支えてくれました。知識、情熱に溢れる先生方のご指導、仲間との絆、勉学をサポートしてくれる環境、そして夢への扉。この研究科が私に与えてくれたものすべてに感謝しています。

博士課程前期課程 2010年3月修了
関西大学文学部から進学
鉄製品メーカー(営業職)

外国語教育学研究科を修了して感じた魅力は、思考法を身につけられたことです。多彩な教授陣、先輩、同僚との対話により、自分の視野を広げることができ、物事の捉え方が広く、考え方が深くなりました。外国語教育学研究科で学ぶことで、自分の芯となる何かを身につけられると思います。

博士課程前期課程 2011年3月修了
京都外国語大学から進学
大学非常勤講師

この研究科には、第二言語習得論をはじめ、外国語教育について理論と実践の両面から研究を深められる環境があります。私はここで、よき師、よき友人に恵まれ、日々の対話の中で専攻言語の枠をこえて、物学びの基本を教えられました。今後は、スペイン語の教員として現場で学生たちに外国語学習の魅力を語りながら、さらなる研鑽を積んでまいります。

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