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学生提案科目の開講とその公開

2011年4月 7日

 関西大学で学生が科目を提案するという新たな試みが始められました.その科目のひとつが,「プロフェッショナルのまなざし~マナビをマナブ。~」です.新たな試みを多くの先生方に知っていただくために,この授業を公開科目にしました(第8回を除く).先生方は自由に授業をご覧いただくことができます.事前の連絡等は必要ありませんので,お気軽にお越しください.授業は,水曜日(5限)第一学舎E602の教室で開講されます.

この科目を考えた学生グループのリーダーである商学部の辻周子さんに,授業概要や意図について意見を伺いました.

「プロフェッショナルのまなざし~マナビを科目の開設にあたって,まず私たちは,「今の大学生に足りないものは何か?」と考えました.そして,今の大学生は,人の意見に同調したり,流されたりする人が多いと感じたため,「自分の考え」を持って行動する大学生になって欲しいと思いました.
そこで,私たち学生にとって身近な現代社会における問題を取り上げ,その問題に対して「多角的な視点で物事を捉える力」を身につけて欲しいと考えました.具体的には,「高齢化社会」「災害」「多文化社会」という問題に対し,12学部,国際部,教育推進部の教員の専門分野から見た,物の見方や考え方,解決策を学ぶことによって,私たち学生は「物事を多角的な視点で考える力」を身につけられると考えています.
 この講義を通して学生の皆さんには,毎回の講義で「自分だったらその問題に対してどう考えるか」ということを常に意識し,当事者意識を持って授業に取り組む姿勢を身につけて欲しいと思います.

 

講義計画は以下の通りです.

第1回 「ガイダンス」  岩﨑千晶 助教(教育推進部)

【高齢化社会との付き合い方】
第2回 「少子化を克服できない日本」  白石真澄 教授(政策創造学部)
第3回 「笑いと健康」  森下伸也 教授(人間健康学部)
第4回 「まちづくりと高齢化社会」  木下光 准教授(環境都市工学部)
第5回 「人工臓器と再生医療」  平野義明 教授(化学生命工学部)
第6回 「新しい価値を創造するビジネスプラン」  川上智子 教授(商学部)

【日常に潜む災害との付き合い方】
第7回「防災・減災を支える建築材料」  齋藤賢一 准教授(システム理工学部)
第8回「日本における防災・減災」  河田惠昭 教授(社会安全学部)
   ① 首都壊滅(首都直下地震と洪水・高潮との複合災害)
   ② 大阪の災害(地震・洪水・高潮・津波)
   ③ 最近の集中豪雨災害・ゲリラ豪雨災害
   ④ 旅先で災害に遭わないために
     ※ 初回ガイダンス時に、①~④のテーマでアンケートをとり、
       最多数のテーマの講義を行う。
第9回「災害時におけるラジオ放送~阪神大震災時に流れた音楽を中心に」
                             小川博司 教授(社会学部)
【多様性との付き合い方】
第10回「多文化社会日本で政治を学ぶ意味」  大津留智恵子 教授(法学部)
第11回「東南アジアの歩き方」  澤山利広 准教授(国際部)
第12回「公共部門の役割」  林宏昭 教授(経済学部)
第13回「実践知性としての英文学研究」  宇佐見太市 教授(外国語学部)
第14回「高松塚・キトラ古墳の壁画世界」  米田文孝 教授(文学部)

【まとめ】
第15回 「まとめ・講評」  岩﨑千晶 助教(教育推進部)

*尚,本科目における公開は,科目提案学生委員会,ならびに授業コーディネータの発案による取り組みになります.
(文責 教育推進部 岩﨑千晶)