研究費 研究プロジェクトユニット

概要

研究プロジェクトユニット設立の趣旨

 現在、多くの学問領域において、新たな研究課題が陸続として生まれ、それに応じて研究分野のさらなる分化とその一方で新たな綜合、あるいは、組み換えが要請されております。しかも、社会全体の変化と流動化の進むなかで、さまざまな研究領域における新たな取り組みはたんに学界内部の問題であるだけではなく、社会全体が大学における研究成果を求めている時代でもあります。
 関西大学は、研究の発信拠点としての大学の任務をさらに積極的に推し進めるために、2004年度から学内に時限的な研究組織である「関西大学研究プロジェクトユニット」を創設することにいたしました。

研究プロジェクトユニットとは

  1. 研究目標を共有する若干名の研究者によって大学の認可のもとに立ち上げ
  2. 最長5年という時限を切って成果を公表
  3. 原則として外部資金による、競争的な研究環境のなかで、研究成果を練磨していく
という特徴を持った研究組織です。

このような研究組織を創設したのは、

  1. 学際的もしくは先端的な新たな研究課題に敏速に対応し、その成果をいちはやく社会に発信する機動性
  2. ひとつの課題のもとに学内学外の多様な専門分野の研究者が結集する活気にあふれた研究環境
  3. 大学院学生など若手研究者が研究に参画することで培われる新たな知の継承と発展
という効果を期待してのことです。

社会の変化はいちじるしく、科学・学問の分野でも従来の分科された研究分野の垣根を超えた新たな課題がつぎつぎと生まれています。
関西大学研究プロジェクトユニットは、社会と大学、ある分野と他の分野、本学と他大学、研究者と実務経験者、すでに業績をあげている研究者と若手の研究者、など、さまざまな「しきい」を越境して人材と情報の交流する<知の広場>としての大学の使命を推進するものです。

構成メンバーは?

  • ユニットリーダー:1名(関西大学専任教育職員)
  • ユニット研究員:3名以上(関西大学専任教育職員)
  • 学外共同研究者:若干名
  • 調査研究補助員:若干名
  • 事務補助員:若干名

その任務は?

関西大学の研究教育を格段に進展させるため、学外研究資金等により、学際的もしくは先端的な研究を推進し、又は社会の要請に応える新たな教育内容・教育方法を開発すること

その行う事業の具体的内容は?

  • 研究及び調査
  • 研究及び調査の成果の公表
  • 研究会、講演会等の開催
  • 大学院学生等、若手研究者の育成及び研究支援
  • 国内外の大学、研究機関等の研究者、実務経験者等との共同研究
  • その他、上述の任務に必要な事業
  • その設置要件は?

  • 関西大学専任教育職員4名以上を含んだ、複数の研究者による共同研究であること。
  • 研究資金には原則として外部資金をもってあてること。
  • 研究代表者(本学専任教育職員)の申請にもとづき、学長の承認を経て、理事長が決定します。
  • その設置期間は?

    最長5年とします。

    その施設は?

    ユニットリーダーの研究室または大学が指定する施設を時限付で利用することができます。

    その資金は?

    当該ユニットの研究遂行を目的として獲得する学外の研究資金をもってあてます(例 科学研究費、行政・民間の各種団体からの研究助成金、受託研究、指定寄付、など)。

    学内の学術研究助成基金または重点領域研究助成における助成金をもってあてることができます。
    研究参加費として個人研究費を定められた限度内であてることができます。

    資金の提供をご検討の各種団体の皆さんへ

    • 行政・民間の各種団体から資金を提供していただく場合、資金は、受託研究、あるいは、指定寄付として、本学に納入されることになります。
    • 受託研究の場合には、関西大学受託研究取扱規程にもとづいて、当該団体と関西大学との間で契約をかわします。契約内容については、ユニットに関わる関西大学専任教育職員とご相談ねがいます。寄付していただいた団体には、関西大学から領収証を発行いたします。
    • 指定寄付の場合には、本学の寄付収受に関する取扱要領にもとづく所定の手続きにしたがって進めてまいります。寄付していただいた団体には、関西大学から領収証を発行いたします。
    • いずれにしましても、次項にありますように、ユニットにおける研究成果は公表を原則とします。どのようなかたちで成果を公表するか、とくに製品開発・技術開発などに関わる場合、どのような形態でどこまで公表するか、については、契約にもとづく場合はもちろん、契約による細かな指定をされない場合でも、資金を提供される各種団体とユニットに関わる関西大学専任教育職員とのあいだで事前の合意形成につとめてください。


    その成果の公表は?

     ユニット設置期間が終了した時、もしくは、廃止した時から1年以内に学長に報告します。 当該ユニットが獲得した研究資金の成果公表に関して定められた方法によります。

    上記の定めのない場合には、

    1. 研究員全員の共同(分担)執筆による論文または単行本
    2. 研究者全員の共同(連名)執筆による論文
    3. ユニットリーダーによる研究成果の全容を展望する章に加えて、研究員全員の論文を掲載した報告集または単行本


    参考資料

    設置ユニット一覧

    進行中のプロジェクトユニット一覧

    ※現在、進行中のプロジェクトはありません。

    これまでのプロジェクトユニット一覧

    ※すでに研究期間は、終了しています。


    • 北詰 恵一(環境都市工学部・教授)
    • 2019年4月20日~2024年3月31日


    • 林  武文(総合情報学部・教授)
    • 2017年4月1日~2021年3月31日


    • 三浦 文夫(社会学部・教授)
    • 2016年4月1日~2021年3月31日


    • 西岡 健一(商学部・教授)
    • 2015年7月1日~2020年6月30日


    • 与謝野 有紀(社会学部・教授)
    • 2015年4月1日~2019年3月31日


    • 林 直保子(社会学部・教授)
    • 2014年4月1日~2017年3月31日


    • 山住 勝広(文学部・教授)
    • 2010年4月1日~2015年3月31日


    • 河田 惠昭(社会安全学部・教授)
    • 2009年7月15日~2014年3月31日


    • 芝井 敬司(文学部・教授)
    • 2007年4月23日~2012年3月31日


    • 柴 健次(会計研究科・教授)
    • 2006年3月13日~2011年3月31日


    • 与謝野 有紀(社会学部・教授)
    • 2005年4月18日~2010年3月31日


    • 吹田 浩(文学部・教授)
    • 2005年5月31日~2010年3月31日


    • 森下 伸也(社会学部・教授)
    • 2005年5月31日~2010年3月31日


    • 冬木 正彦(環境都市工学部・教授)
    • 2004年10月29日~2007年3月31日


    • 古田 均(総合情報学部・教授)
    • 2004年10月29日~2008年9月30日


    • 山住 勝広(文学部・教授)
    • 2004年12月1日~2005年3月31日


    • 久保田 賢一(総合情報学部・教授)
    • 2004年12月9日~2009年3月31日


    • 陶山 計介(商学部・教授)
    • 2005年7月15日~2008年3月31日


    • ノーマン・D.クック(総合情報学部・教授)
    • 2006年5月1日~2007年3月31日


    • 江川 直樹(環境都市工学部・教授)
    • 2007年12月25日~2008年3月31日

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