原理を理解し、応用できる技術力や問題解決能力を培う。
新幹線や飛行機、宇宙ロケットからパソコンや家電製品、人工臓器など、多種多様な機械装置については物質的機能、エネルギー的機能、情報処理的機能の存在が必要であり、本学科ではこの3つの機能それぞれの基本原理の理解と応用技術の習得をめざします。そこで、機械製作に必要な材料や力学特性、エネルギー変換の原理と技術、運動や振動現象などについて理解するとともに、機械を構成する要素や機構の設計、組み立て方法、更に情報・計測・制御の基礎理論についても学習。多くの実験・実習を配し、自ら考え解決する力を養います。
研究室の窓
原理を理解し、応用できる技術力と問題解決能力を培う。
家電製品から自動車や飛行機さらには宇宙ロケットまで、多種多様な機械装置を製作する場合、最も活躍できる人材は機械工学を専門とする技術者です。本学科では、エネルギー変換や振動現象などの理論、材料の特性、ねじや歯車などの知識、自動車やロボットの仕組み、IoTなどの情報処理技術の修得など、機械作製に必要な理論や専門知識の習得をめざします。特に実験・実習を重視し、自ら考えて問題を発見し解決する力を養います。
理工学研究科 システム理工学専攻
博士課程前期課程 2年次生
今井 健人
Q. 特別研究で取り組んでいることを教えてください。
モノとモノが摩擦するとき、その表面ではさまざまな化学反応が起こります。私は摩擦時の反応によって潤滑油が分解され、発生する気体について研究しています。これにより電気自動車の軸受が、潤滑油の分解が進むことで寿命が短くなる現象を解明することが目標です。
Q. 研究の展望を教えてください。
摩擦現象は目視では捉えられないため、実験が思う通りに進まない際には要因と改善案をリスト化して、一つひとつ確認しました。こうした課題解決力を含め、研究室で得た知識やスキルを、より高性能で高寿命の建設機の設計開発に活かしたいと考えています。
学びのキーワード
【しくみを学ぶ:力学】
【しくみを創る:技術】
【しくみを活かす:知識】
社会に役立つ「しくみ」を創出しよう。
機械工学は社会に役立つ「しくみ」を実化する学問です。
機械は単なる物ではありません。小さな部品であろうと、大きなシステムであろうと、機械は「しくみ(機能)」を持っています。このしくみは、機械に与えられた役割を実現するための構造や機構のことを意味しています。
機械工学の技術者には、しくみを発想し、素材となる材料を選び、実現可能な構造や機構を設計し、加工により実体とし、制御によって動作させ、機能として実化する能力が必要です。本学科では、機械を作り、それを使用するときに必要な基本事項を技術的な原理から応用までしっかりと学ぶとともに、機械・電気・情報などの知識を融合させシステム化するスキルの修得をめざします。
2018年度からはIoTなどの情報社会への機械工学のさらなる進出と、その分野を担う多様な技術者の輩出をめざし、カリキュラムを大幅に見直しました。これにより、「確かな技術と表現力、課題解決力を備えた人材」を育成しています。
卒業後は、機械系のみならず電気系、情報系、医療系などのさまざまな業種で研究・開発を行うエンジニアになることが期待されます。
取得できる資格
所定単位を修得すると資格を取得できるもの
中学校教諭一種免許状〔数学・理科〕、高等学校教諭一種免許状〔数学・理科・工業〕、
司書、司書教諭、学芸員
卒業時に受験資格が得られるもの
甲種消防設備士
所定単位を修得すると在学時から受験資格が得られるもの
甲種危険物取扱者