コンピュータをプログラムするために必要な基礎的な概念を学習します。授業は講義のパートと演習のパートに分かれ、演習のパートでは実際のプログラム作成を通して実践的なプログラミング技術を養います。この時、大学院生のティーチングアシスタントが受講生の作成したプログラムを赤ペンで添削し、正しいプログラミング技法を個別に指導します。
少人数のグループで回路を製作し、実験に取り組みます。実験を通して計測技術やデータの処理・解析方法などを身につけるとともに、講義で学んだ電気電子情報工学の理論への理解を深めます。また、レポート作成能力も養います。具体的な実験テーマとしては「光電池を用いたエコ発電」「OPアンプを用いた電子回路の製作実験」「アナログフィルタに関する実験」「発振回路の製作実験」などがあります。
現代のLSI製造技術は過去50年にわたる技術的革新と改良の上に築かれています。実際に回路設計を行うためには、こうした技術の流れを理解することが必要です。この授業では、MOSデバイス技術を中心に半導体集積回路技術の基礎理論を理解することをめざします。MOS構造が示すさまざまな物理現象を理論的に説明し、その現象が半導体素子と集積回路にどのように応用されているかを解説します。
マルチメディア通信とは画像、音声など多様な情報メディアを組み合わせて通信するシステムのこと。この授業では、Skype、Youtubeなどに代表されるマルチメディア通信をサポートするネットワークの全体像を把握し、最新技術の内容やその必要性について理解を深めます。具体的には、ネットワークの使用状況に応じて、いかに品質を保ちつつマルチメディア情報を効率的に転送しているかについて学びます。
デジタルネットワーク社会において映像と音を主体としたマルチメディアは、その中心となるアプリケーションです。この授業では、とくに「音」に焦点をあてて学習。音声・音響情報処理の基本となる音の基本特性、音波の波動方程式、電気音響変換器のほか、デジタルオーディオメディアの仕組みやオーディオ符号化技術などの基本概念を学習します。また、最新の音響信号処理の研究事例も取り上げます。
大橋 俊介 教授
科目名:特別研究 4年次生科目
4年次に各研究室に入って1年間、研究に取り組むのが特別研究です。電気・通信・情報分野の知識、技術を用いて最新の研究を行います。例えば私の研究室では、電磁気力で動く、浮くものを作ったり、振動、熱など利用されていないエネルギーを電気エネルギーに変える研究を行います。理論の検討、実験から自分で新しいものを生みだし、技術者としての技能を身に付けることができます。