キャンパスライフ
SOJOマガジン No.08 演劇サークル万絵巻
こんにちは、演劇サークル『万絵巻（よろづゑまき）』です。
サークルメンバーは総勢50人。高槻キャンパスのサークルでも指折りのメンバー数を誇る大所帯のサークルです。年間6回の公演に向けて、日々稽古と準備を行っています。
一本の芝居を作るためには、台本の企画から執筆、舞台美術や衣装の準備、照明、効果音の用意、公演ポスターの作成（広報活動）など、役の稽古だけでなく数多くの準備が必要になります。もちろん、50人全員が連日活動しているわけではありませんが、入れ替わりながら20～30人のメンバーは常時活動しています。それでも、役者と照明を掛け持ちすることもあるくらいなんですよ。
メンバー全員で力を合わせ、助け合いながら1つの作品を作り上げていきます。大学までの演劇経験者は1～2割程度。サッカー、空手、バレエ、放送部etc…。体育会系から文化会系まで万絵巻で活動を始めるまでのメンバーの活動履歴はさまざま。得意分野もさまざま、もちろんゼミもさまざまです。そんな個性溢れるメンバーが集うサークル。それが私たち万絵巻です。
新メンバーの勧誘もかねた新入生歓迎公演から年6回の定期公演がスタートします。大学の施設以外でも、一般の方に向けた有料の公演も行っています。
小さな子供さんから年配の方まで、本当に幅広い方々にご覧頂いています。一人ひとりの反応を肌で感じる感覚はまさに演劇の醍醐味ですよね。涙を流して拍手をしてくださる方、おなかを抱えて笑っている方を目にすると、震えが来るほどの感激を味わうことができます。人前での演技を恥ずかしがっていたメンバーもすぐに演劇の魅力に夢中になっていきます。
来ていただいた方全員に、必ず満足して帰ってもらいたい。メンバーにはそんな熱い想いと同時に、責任もあります。学外での公演ではチケットを購入して私たちの芝居を見に来られます。お金を頂いている以上、もちろん学内公演以上の大きなプレッシャーもありますが、その分やりがいや達成感もひとしお。
はじめは頼りなかったメンバーにもプロ意識や責任感が芽生え、公演を重ねるうちにたくましく成長していきます。プロの劇団にはかなわないかも知れませんが、妥協せずに取り組んできたという経験や、成功した時の達成感は何ものにも代え難い大きな財産となっていきます。
『演劇』とか『公演』と聞くと、未経験の人はちょっと敷居が高いと感じるようですね。実際、友人・知人を公演に誘うと「えっ、演劇やってるの？ 意外！」という反応があることもしばしば。演劇に足を運んだことのある人もそんなに多くないのかもしれませんね。でも、音楽やスポーツを楽しむように、一般的な娯楽として、もっともっと「演劇」が広がればいいなと思います。
サークルを決めかねている。大学生活がつまらない。そんな学生の方がいたら、ぜひ一度万絵巻の公演を見てください。演技に自信がなくても問題ありません。今のメンバーが演劇活動を始めた動機も「放送部出身で、芝居の音響をしてみたい！」「公演ポスターが作りたい！」など多種多彩。きっと楽しく活動できますよ。先輩後輩の距離がとても近いサークルなので、先輩に勉強や進路の相談をしたり、ゼミの情報を交換しあったり、きっと人間関係も豊かになります。演劇を通して、私たちと一緒に充実した大学生活を送りましょう！
（2008年度掲載）
