環境都市工学部

構造、人間心理、美的感覚をバランスよく学び、より良い住環境・都市空間の創造に取り組む。 構造、人間心理、美的感覚をバランスよく学び、より良い住環境・都市空間の創造に取り組む。

建築学は、私たちが最も身近な環境としての建物を対象としている学問であり、技術的な側面に限らず、社会的・文化的側面にも広がる領域を含んでいます。そこで本学科では、「災害に耐える建物の構造体としてのありかた」「都市や建物で快適に過ごすための環境」「建物が住む人に与える身体的・心理的問題」など、建築の専門知識はもちろん、人間心理や自然現象といった理系、文系分野の知識をバランスよく身につけることができるカリキュラムを用意し、これからの時代が求める、自然環境と共生し、豊かな生活を営むことができる空間をつくりあげる能力を育てます。

学びのスタイル

理工学研究科 環境都市工学専攻
2023年3月修了
藤瀬 亘

研究テーマ

高層ビルの揺れを低減する装置(ダンパー)の配置やダンパーの特性研究

大規模地震にも対応できるダンパー開発をめざし何にでも挑戦する研究姿勢を身に付けた。 大規模地震にも対応できるダンパー開発をめざし何にでも挑戦する研究姿勢を身に付けた。

1995年に発生した阪神・淡路大震災を皮切りに、高層ビルに対して地震に備えるための制振装置(ダンパー)の設置が急速に進みました。しかし導入にはコストがかかるため、ダンパーを無尽蔵に設置することはできません。私はコンピュータによるシミュレーションを通して、ダンパーの効率的な設置場所を検討しています。また、ダンパーの動きや性能を把握するために、実際にダンパー自体を動かして実験的に検証。エネルギーを吸収するだけでなく、遠心力を使って吸収効率を2〜3倍に高めるようなダンパーの開発と制御に取り組んでいます。こうした解析や実験を通して、自分で設定した目標に向けて専門分野にとらわれず挑戦するようになりました。特に実験環境を自分で一から構築した際は、時間やコストの制約もある中で装置を組み上げるために、既存のもので代用するなど工夫を重ね、忍耐力および行動力が向上したと実感できました。

この学科を選んだ理由

建築物を見ることが好きで、部屋の模様替えやDIYなども好きだったことから、建築系に興味をもっていました。今考えると、建築学のごく一部しかイメージできていなかったと思います。この研究室を選んだ理由は、地震大国の日本で建物の被害を抑制・予防する知識を身に付けたいと考えたからです。

将来の目標

修了後は建設業界に進む予定です。安全を守るものづくり、地図や人々の記憶に残る構造物の建築に、研究室で学んだことを活かしたいと思っています。

失敗を恐れず答えのない問いに向き合い、「考動」することが大切

大学での研究活動は挑戦することに意味があります。答えがない問いに対して自分から動き、解決の糸口を見出してほしいのです。藤瀬さんも、最初は何をすればいいかで止まってしまう状態でしたが、今はすべて自分で道筋を立てて行動できるようになりました。研究に取り組んだ3年間の価値だと思います。

建築学科 池永 昌容 教授

学びのキーワード

【空間デザイン】
【建築構造】
【住環境】

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取得できる資格

所定単位を修得すると資格を取得できるもの

高等学校教諭一種免許状〔工業〕、司書、司書教諭、学芸員

卒業時に受験資格が得られるもの

甲種消防設備士

所定単位を修得すると受験資格が得られるもの

一級建築士
二級建築士
木造建築士

一定の実務経験を積むと受験資格が得られるもの

建築施工管理技士
土木施工管理技士
造園施工管理技士
コンクリート診断士(講習を受講することが必要)

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