関西大学 人間健康学部

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『Hang loose ハングルース』

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2015年度、在外研究員としてUSA「University of Hawaii, Manoa campus」に行く機会に恵まれた。

 現地での移動手段としての公共交通機関はバス「The Bus」である、全米でも有数の優れたシステムとサービスを誇る公共交通サービスで、細かく路線化されたルートはオアフ島全体を網羅しており、なんといってもその魅力は1回の運賃が$2.50均一と非常に安価で、その気になればワイキキからノースショアを通って島1周することも可能で、生活に欠かせない庶民の足として多くの人々が日常的に利用している。

在外研究員は1年間の滞在なので、車を購入することにした。車は知人から譲り受けたもので、日本製のSUV車(4WD)、購入価格:10万円、非常に安価で手に入れることが出来たが、これがなかなかの難ありで、日本製ではあるが左ハンド、しかし左のドアからは入れず右のドアを開けてからロックを解除し乗車、運転席側のウインドウは自動にも関わらず途中から手動...、助手席側のバックミラーは割れている・・・・・など......さすがアメリカ、走れば何でもOK!!

しかし、困ったなと思ったことがクラクションの鳴らないこと、クラクションは走行には全く支障はないが歩行者や他車に注意喚起をするのに使わなければいけない。

 ハワイの交通規則は何よりも『歩行者優先』(日本でも同じ?)信号の無い横断歩道では歩行者が渡ろうとして待っていたら車は停車、驚くことに歩行者側で感じることが、ほとんどの車は止まってくれる。車の走行についても直進車線と右左折車線がはっきりしており強引に割り込んでくる車はほとんど無し。信号の無い小さな交差点では、車は右側通行なので左折が大回りとなるので直進車が優先なのに左折車を先に行かせてくれる。

 その走行を心がけると相手は「Thank you!」と笑顔で応えてくれる。たまに、割り込んでくる車もあるが割り込む前に運転席の窓から「ハング・ルース」《 握った手の親指と小指を立てて広げる「ありがとう」「気楽にいこうぜ!」「じゃあね!」 》という「挨拶系」のサインと同時に笑顔で割り込んでくる。

 

 ルールを守り、周りに「優しさと、思いやり」そして、「譲りあい」それに応える「笑顔!」があればクラクションの鳴らない車のクラクションを鳴らさずに、1年が過ぎようとしている。