2026/06/06 「欧州を知るためのセミナー」を開催しました
欧州を知るためのセミナー
「有栖川宮熾仁親王の欧米巡遊 ―ベルギー訪問(1882 年)の舞台裏を垣間見て―」を開催しました。
2026 年 6 月 6 日(土)、関西大学欧州センター主催による「欧州を知るためのセミナー」を開催しました。本セミナーでは、ルーヴェン大学(ベルギー)の 文学部 日本・韓国学科准教授であるアドリアン・カルボネ先生准教授をお迎えし、ご講演いただきました。
セミナーでは、1882 年の有栖川宮熾仁親王によるベルギー訪問に焦点を当て、日白外交史におけるその位置づけが論じられました。
カルボネ准教授は、日白双方の外交史料館や王室史料館が所蔵する公信書簡や日記などの一次史料を緻密に照合され、急遽決定したこの訪問に対して、ベルギー側が日本側を最高級の歓待で迎えた背景には、中立国としての経済外交戦略や日本を対等なアクターとみなす巧みな外交的意図があったことを解明されました。
これにより、本訪問が日本皇室初の公式海外訪問であり、今日まで続く両国の皇室・王室交流の原点であることが学術的に実証されました。
後半の質疑応答では、大変多数の専門的な質問が寄せられ、終了時間間際まで活発な意見交換が行われ、会場は終始熱気に包まれました。
おかげさまで、関西大学欧州センターは設立 20 周年の節目を迎えます。
本センターでは今回の成果を礎とし、今後も引き続き、欧州に関する情報の発信と国際的な研究交流のさらなる進展に寄与してまいります。