2025/12/15 国際協力セミナー「国際社会は途上国の健康をどう支えるのか?― GaviとCity Cancer Challengeの現場から考える制度・資金・連携のメカニズム」を開催しました。
2025年12月15日(月)、Regional Director for Asia, City Cancer Challengeアジア統括責任者 北島千佳氏を講師にお迎えし、国際協力セミナーを開催しました。セミナーでは、世界の健康問題を支える仕組みやお金の流れ、そして政府と企業が協力する重要性について、現場での経験を交えて分かりやすくご説明いただきました。
北島氏は、COVID-19の流行を例に、国境を越えて病気を防ぐことの難しさと、国際的な協力の必要性を強調されました。ワクチンを公平に届けるためのCOVAXの仕組みや、日本の支援の実績にも触れ、近年ODA(政府開発援助)が減っていることが世界の保健支援に影響していると指摘されました。また、資金の集め方が変化していることにも言及され、民間資金の活用方法についてご紹介いただきました。さらに、途上国自身が主体的に取り組むことの大切さについても強調されました。
参加者からは、「国際保健の仕組みや資金の流れを具体的に学べた」「先進国と途上国の健康格差の深刻さを再認識した」「現場での経験に基づく話がとても興味深かった」といった声が寄せられました。特に、支援が単なる依存に終わらないための仕組みづくりや、民間資金の活用についての議論は、多くの参加者に新しい視点を与えました。
今回のセミナーは、国際社会が直面する健康課題を理解し、持続可能な解決策を考える貴重な機会となりました。
今後も国際協力セミナーでは、世界の課題に関心を持ち、主体的に学び行動する学生を支援するため、さまざまな学びの場を提供してまいります。