環境都市工学部

都市の防災・環境・交通問題を解決し、安全・安心で快適な未来都市を創造する。 都市の防災・環境・交通問題を解決し、安全・安心で快適な未来都市を創造する。

  • 写真提供:阪神高速道路株式会社

現代の都市は、高度な機能を備えた社会基盤・情報基盤により支えられ、発展してきました。しかし、人口の過密、交通混雑、環境汚染、自然災害に対するもろさなど、多くの問題が表面化しています。これらの問題に取り組むには、都市を社会システムとして幅広い観点からとらえ直し、さまざまな情報の整理に基づいて、そのシステムを計画し、設計し、管理・運営していかなければなりません。本学科では、自然環境に調和した持続可能な都市を創造するため、環境、情報、マネジメントなども含めた統一的な視点に基づき、都市システムを計画、設計および維持管理するために必要な知識と技術を修得し、まちづくりを担う技術者・研究者となることをめざします。

学びのスタイル

理工学研究科 環境都市工学専攻
博士課程前期課程 2年次生
出原 昇真

研究テーマ

群知能を用いた移動センシングクラスタでの不感地帯における探索方式

複数の自律移動ロボットを使ってより早い探索、救助を可能にするアルゴリズムを開発。 複数の自律移動ロボットを使ってより早い探索、救助を可能にするアルゴリズムを開発。

放射線汚染区域やガス漏れの災害現場など、人の立ち入りが危険な場所での救助活動を想定した研究を行っています。移動センシングクラスタとは、ドローンなど複数の自律移動ロボットが、魚や鳥の群れのように振る舞う協調探索アルゴリズム。このアルゴリズムの探索作業において、探索対象物からの音やにおい、電波などの物理的な情報が得られない領域(不感地帯)を探索する際の、空間的拡散や群形成維持といった群の制御について研究しています。検証はコンピュータによるシミュレーションで行っています。通信インフラを専門とする研究室で、専門分野に関する知見を深めつつ、論理的に考える力や完遂する力を十分に培うことができました。また学会への参加や展示会への出展、他学部との共同研究などを通して他分野の方と接し、多角的な意見をいただくことで、自身の研究を俯瞰して分析し、新たな発想や生み出す力を培うことができました。

この学科を選んだ理由

人々の生活を支える社会インフラについて学びたいと考えたからです。災害大国と呼ばれる日本において、より柔軟で強固な社会インフラを形成するために、都市システム工学科で学べることは多いと感じました。また、環境、交通、ネットワークなど学べる分野が幅広い点も魅力でした。

将来の目標

通信インフラを用いた、交通事故死亡者ゼロ社会の実現に貢献することです。通信だけでなく、都市インフラを学んで得た視点を生かしたいと思います。

IoT(モノのインターネット)の分野で実社会で役立つ技術開発をめざす

私たちは「ネットワークを知能としてとらえたら、いろいろなことができそうだ」という視点から、実際に社会で使われる技術を開発することをめざして研究を行っています。出原さんは自分で研究の方向性を定め、完遂する力を身に付けました。今後は後輩を指導して研究チームを牽引してくれたらと思います。

都市システム工学科
滝沢 泰久 教授

学びのキーワード

【まちづくり】
【スマートシティ】
【レジリエンス】

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学科・コースの特徴

3年次からコースに分かれて学習します。

都市インフラ設計コース

美しい都市を創造し、より安全にするために、
都市の社会基盤を機能的に設計・建設・維持管理できる技術者を目指します。

◆特徴:道路・鉄道・橋・トンネル・上下水道・河川・港湾などの社会基盤施設を設計・建設・維持管理するために必要な知識を学びます。自然条件、社会条件、環境条件を総合的に判断して、社会基盤施設や構造物をデザインする方法を学びます。

社会システム計画コース

多様な社会を円滑に、より快適にするために、
社会システムを包括的に計画し、企画立案・開発・マネジメントできる技術者を目指します。

◆特徴:人口減少や地球環境の変化に適応し、都市社会を持続的に発展させる方法を学びます。市民のニーズ・意見をくみ上げて、包括的に計画を立案し、防災、交通、通信、生産・流通など、社会を支えるシステムを効率的に管理・運用する方法を学びます。

  • 19世紀の橋と新交通システム

  • 歴史・景観に配慮した河川整備

  • 減災効果の高い
    鋼・コンクリート合成護岸

  • 健康まちづくりの未来デザイン

  • 都市をバーチャル空間で再現

  • スマートフォンで都市を安全に

取得できる資格

所定単位を修得し申請することで資格を取得できるもの

測量士補

卒業時に受験資格が得られるもの

甲種消防設備士

試験が一部免除されるもの

土地家屋調査士(測量士補取得が必要)

所定単位を修得し一定の実務経験を積むと資格を取得できるもの

測量士

一定の実務経験を積むと受験資格が得られるもの

土木施工管理技士
建築施工管理技士
造園施工管理技士
コンクリート診断士※1※2
コンクリート構造診断士※1※2
コンクリート主任技士※1
コンクリート技士※1
土木鋼構造診断士※2
土木鋼構造診断士補※2

  • ※1 所定単位を修得することが必要
  • ※2 講習を受講することが必要

資格によっては、学部あるいは大学院在学中に受験資格が得られるものもあるので、詳細な要件についてはそれぞれ確認してください。

所定単位を修得すると資格を取得できるもの

中学校教諭一種免許状〔数学〕
高等学校教諭一種免許状〔数学・情報・工業〕
司書、司書教諭、学芸員

資格取得に配慮したカリキュラムが組まれているもの

技術士※3
土木学会認定技術者
シビル・コンサルティング・マネージャー
情報処理技術者(応用情報技術者)

  • ※3 技術士第一次試験の受験が免除されます。

卒業時に修習技術者(技術士補となる資格を有する者)となれるJABEEプログラムとして2021年度卒業生まで承認を受けています。それ以降も継続することを予定しております。

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