道明寺天満宮の大成殿

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道明寺天満宮の大成殿
(大阪府藤井寺市)

南岳は明治36年(1903)、当時土師(はじ)神社と呼ばれていた道明寺天満宮に宮司の南坊城良興らの協力を得て、孔子像を奉祀する大成殿を作り、同年3月30日、第1回釈奠(せきてん、孔子の祭り)を行なった。

大成殿の設計者は帝室技芸員の9代目伊藤平左衛門。伊藤は寺社建築の設計監理で知られ、同宮には建築時の詳細な費用見積書も残されている。この大成殿は現在に残る泊園関連の建築物としては唯一のものである。

奉祀される木造の孔子像はもと足利学校蔵と伝えられ、高松藩藩校講道館で長く祀られたのち、明治6年(1873)に南岳が譲り受けた由緒あるもの。

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大成殿正面の額
(南岳筆)

住所:大阪府藤井寺市道明寺1丁目16−40

アクセス:近鉄「道明寺」駅より徒歩約6分