泊園書院開設200周年記念シンポジウム
『泊園書院から関西大学のルーツをひもとく』
2025年 10月24日[金]・25日[土]関西大学梅田キャンパス8階大ホール
泊園書院は江戸後期から昭和まで大阪で栄えた私塾で、本年はこの泊園書院が開設されて200周年を迎えます。これを記念して2日間にわたるシンポジウムを行います。
10月10日(金)までにシンポジウムの参加お申込みをいただいた皆様(お一人様1回に限り)に、銘菓「南岳」を当日梅田キャンパス会場でお裾けいたします。


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2025年 10月24日[金]13:00~17:00

 

「大阪ナンバーワンの学問所 泊園書院」(ビデオ)上映・銘菓「南岳」の紹介
 吾妻重二(泊園記念会会長・関西大学文学部教授)

  泊園書院の紹介ビデオを上映するとともに、藤澤南岳の功績を偲び、南岳の故郷高松市の老舗芝山による銘菓「南岳」をご披露します。


基調講演「徂徠研究の大先輩――泊園書院と徂徠学」
 高山大毅(東京大学大学院総合文化研究科准教授)

  泊園書院の初代院主の藤澤東畡は、徂徠学が流行遅れになっていた時代にあっても、荻生徂徠に対する深い敬慕の念を抱き、徂徠の著作や事跡について研究しました。本講演では、東畡の徂徠研究が現在の徂徠研究にどのような示唆を与えてくれるのかをお話し、泊園書院の学問をどのように継承すべきかについて考えてみたいと思います。


七弦琴(古琴)の演奏(曲目):琴歌「帰去来辞」「三才引」「漁樵問答」
  山寺美紀子(関西大学東西学術研究所非常勤研究員)

  東畡や南岳が愛した古琴曲を復元して演奏します。泊園書院の持つ文雅な世界をお楽しみください。


対談「大阪の私塾がはぐくんだ知の力――泊園書院の学びとは」
 高山大毅(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
 藪田 貫(泊園記念会名誉会長・関西大学名誉教授)

  大阪に興った学問所・泊園書院の学びとはどのようなものだったのか、その意義や魅力について語ります。


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2025年 10月25日[土]13:00~17:00

 

研究発表①「教育勅語」の漢訳とその思想的文脈―藤澤南岳、そして重野安繹―
  橋本昭典(奈良教育大学教育学部教授)

研究発表②藤澤東畡「楊雄従王莽論」について
  榧木 亨(浙江外国語学院東方語言文化学院講師)

研究発表③田中右馬三郎『大阪繁昌詩』とその周辺
  松井真希子(奈良工業高等専門学校准教授)

研究発表④藤澤桓夫の文学活動
  増田周子(関西大学文学部教授)

研究発表⑤藤澤南岳と宇和島出身者との交流について
  佐賀香織(法政大学大学院政策科学研究所特任研究員)

研究発表⑥香川における泊園関係者顕彰の現状と課題
  田山泰三(英明高等学校)

研究発表⑦香川で収集された藤澤家の書蹟—花待草舎コレクション—
  太田 剛(四国大学文学部教授)