活動報告

釈奠(せきてん)

2011年05月08日 シンポジウムその他

 泊園書院における釈奠(せきてん、孔子の祭り)は明治21年(1888)、南岳が泊園書院内で行なったことに始まります。
 孔子像はもと小野篁の作として足利学校(栃木県)に奉祀されていたと伝えられるもので、その後、高松藩の藩校講道館内に置かれていました。明治6年(1873)、南岳は講道館から孔子像を譲り受け、明治21年にこれを祭ったのです。
 明治36年(1903)、大阪市藤井寺市の道明寺天満宮(土師神社)に孔子像を奉祀する大成殿が完成すると、釈奠会が結成され、同宮で釈奠が挙行されました。
 これ以後、道明寺天満宮では毎年たえず釈奠を実施し、今年(平成23年)で第百八回を迎えました。釈奠会も解散することなく当時から現在に至っています。明治から大正・昭和・平成の時代に至るまで釈奠が連綿と続けられている例はきわめて珍しいといえます。釈奠当日にはさらに、講筵(経書の講演)、煎茶席・抹茶席や書画の抽籤、席上揮毫などが行なわれていて、当地の年中行事として人気を集めています。
 釈奠祭文(平成23年(2011)5月8日)

sekiten02.jpg

孔子像

sekiten03.jpg sekiten04.jpg

sekiten05.jpg sekiten06.jpg