24 恆印・醒狂子・玄香

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24-1

印面: 恆印

側款: 南岳先生之屬

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24-2

印面: 醒狂子

側款: 可亭信

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24-3

印面: 玄香

側款: 于時七十九

〔解説〕

組印。羽倉可亭(はくら・かてい)の作。「七香印」と箱書きする木製の小箱に入る。三印の側款は互いに連続する。羽倉(1799-1887)は、名は良信、京都の人。稲荷神社の祠官で、歌人羽倉信郷の孫にあたる。本印は明治10年(1877)の作。羽倉はかつて天皇の御璽六顆を刻し、有栖川宮の寵遇を篤くした。印譜集『可亭印譜』(1896年)があり、南岳『不苟書室日録』甲部第10冊に「書可亭翁印箋後」を収める。

南静山『山壽堂印譜』(1891年)冒頭の南岳序文に24-1と24-2を捺印している。