藤澤東畡『辨非物』

　1冊　写本　藤澤東畡撰　自筆稿本
　泊園文庫蔵（LH2*甲*2）

江戸時代後期、朱子学を奉じていた懐徳堂の儒者、五井蘭洲が『非物』を書いて徂徠を批判し、中井竹山が『非徴』を書いて徂徠の『論語徴』を批判しており、徂徠学を承ける東畡はこれらに反論し、徂徠学を弁護するために本書を著わした。漢文。訓点は句点のみ。

本書は泊園の学問を理解する上で重要な資料であり、現在、長谷川雅樹解説「関西大学東西学術研究所資料集刊22」（関西大学出版部、2001年）として影印出版されている。