昭和初期の武田長兵衞商店本店
(武田薬品工業株式会社ホームページ)
武田薬品工業株式会社創業者。大阪生まれ。薬種商「武田長兵衛商店」の父に丁稚を命じられ、南岳に漢学を、澤井甃平の成章塾で英語を学ぶ。明治35年(1902)、五代目長兵衛を襲名。新薬の国産化を次々に成功させ、生産量でも他社を圧倒した。昭和18年(1943)、武田薬品工業株式会社を設立。
また、関東大震災により東京で貴重な典籍が灰燼に帰したことを痛嘆して中国・日本の本草医書を収集させ、国宝3点、重要文化財13点を含む貴重書の宝庫「杏雨書屋」を作った。この書籍収集には泊園書院で学んだ漢学の素養が活かされている。