西村天囚(にしむら・てんしゅう 1865-1924)

友人・関係者

J48-0001.jpg西村天囚
(『懐徳』第2号,碩園先生追悼録,懐徳堂堂友会,1925年)

漢学者、ジャーナリスト。名は時彦(ときつね)、別号は碩園。種子島の人。上京して東京大学文学部附属古典講習科に学んだあと、『大阪朝日新聞』記者として健筆をふるう。のち京都帝国大学講師。南岳・黄鵠・黄坡、石濱純太郎と親交があり、明治44年(1911)10月、天囚の呼びかけで懐徳堂記念会が発足した際、南岳は名誉会員、天囚と黄鵠は特別会員、黄坡は普通会員となった。南岳はその時の記念講演会に招かれて講演している。

大正9年(1920)、黄坡と石濱純太郎が設立した「泊園書院学会」には、天囚のほか、松山直蔵、武内義雄ら懐徳堂の学者が出講している。『日本宋学史』、『懐徳堂考』の名著がある。