岡田松窓(おかだ・しょうそう 1864-1927)

門人>実業家

J46-0001.jpg岡田松窓
(『松窓遺稿』,1933年)

実業家、豪農。河内国丹南郡岡村(現藤井寺市)の庄屋の家に生まれる。名は寿一郎。村一番の有力者、名望家として地域経済の振興に寄与した。もと土屋鳳洲に学び、のち漢詩文結社「逍遥遊社」のメンバーとなり、明治39年(1906)6月、南岳と出雲・伯耆(島根・鳥取)の旅行に随行するなど、南岳の親しい門人であった。土師神社(道明寺天満宮)における孔子の祭り「釈奠」の実施にも援助を惜しまなかった。

漢詩集に『松窓詩鈔』『松窓遺稿』がある。墓碑文は黄坡の撰。現在、岡田家文書が一橋大学に保管されている。