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地方史研究者、『大阪訪碑録』の撰者。河内国三宅村(松原市)の名家に生まれる。号は篤処。南岳に学んで多年研鑽を積む。家業のかたわら大阪の各地に散在する墓碑を二十余年にわたって調査、その拓本をとり墓碑文を筆写して畢生の大作『稿本 大阪訪碑録』をまとめた。原稿は昭和4年(1929)、浪華叢書刊行会から「浪華叢書第10」として刊行。ここに収められた墓碑は現在消失してしまったものも多く、同書は大阪の人物伝記資料の金字塔となった。
刊行にあたっては泊園書院幹部の梅見春吉が句点と返り点をほどこし、黄坡が校閲した。序文も黄坡が書いている。