指原安三(さしはら・やすぞう 1860-1903)

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J41-0001.jpg指原安三
(小林富三『指原安三氏伝』1918年)

漢学者・ジャーナリスト。臼杵藩(大分県)の藩士の家に生まれる。明治6年(1873)大阪に出て泊園書院の門をたたくが満員のため断られ、通うこと数日、やっと入塾を許された。小学校教員を勤めて学資をためながら、前後6年間泊園書院に通う。明治11年(1878)上京して二松学舎に学び、中村敬宇の同人社塾頭、共立学校漢文科教授となり、西村茂樹の日本弘道会に入って健筆をふるう。独力で名著『明治政史』全十二冊を完成。また『小学修身経』は文部省検定済として全国の小学校で用いられた。その伝記「左腕居士伝」(漢文)は黄坡が書いている。