松平忠興(まつだいら・ただおき 1848-1895)

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J36-0001.jpgかつての尼崎城
(尼崎市立地域研究史料館蔵)

尼崎藩(兵庫県)最後の藩主。文久元年(1861)、家督を継ぎ第7代藩主(遠江守)となる。文久3年(1863)、みずから東畡に入門し、賓師としてこれを厚くもてなした。戊辰戦争では朝廷に恭順して所領を安堵され、徳川氏との訣別の証として姓を桜井と改める。維新後、尼崎藩知事。福祉事業にとりくみ、博愛社(のちの日本赤十字社)の設立者の一人となった。尼崎城址の一角に建てられた桜井神社には博愛社の記念碑がある。『泊園書院歴史資料集』の「御城入儒者と尼崎藩主の賓師」を参照。