小野湖山(おの・こざん 1814-1910)

友人・関係者

J08-0003.jpg小野湖山『湖山消閑集』

漢詩人。近江国(滋賀県)東浅井郡田根村の生まれ。名は長愿。梁川星巖や藤森弘庵に師事。のち出身地の吉田藩の儒臣となって尊王攘夷を主張し、安政の大獄で幽閉される。維新後、官吏となるが、短期間でやめて東京に行き、漢詩人として一世を風靡した。『湖山消閑集』『湖山楼詩鈔』『湖山楼十種』『湖山老後詩』など多くの詩集がある。東畡・南岳と親しく、『東畡先生詩存』に序を寄せている。南岳にも「送湖山先生歸東京序」(『七香斎文雋』所収)がある。

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小野湖山『湖山消閑集』