牧野松村(まきの・しょうそん 1823-1891)

友人・関係者

J10-0001.jpg牧野松村肖像
(濱久雄編『牧野黙庵松村遺稿』汲古書院,1998年)

漢学者。讃岐高松藩(香川県)の人。南岳の妻仙(せん)の兄。早稲田大学教授・漢学者の牧野謙次郎の父。松村の父は漢学者、牧野黙。松村は黙庵の兄の子だが、11歳のとき黙庵の養子となった。黙庵に随って江戸に行き、安積艮斎、大橋訥庵に業を受け、ついで昌平黌に入って南摩羽峯らと親交する。嘉永2年(1849)、黙庵の後を継いで高松藩藩校「講道館」の助教となる。廃藩置県後は致仕し、子弟の教育に専念する。