電気電子情報工学科 米津 大吾 准教授が電気設備学会において学術部門 学術奨励賞を受賞
氏名
米津 大吾
所属
システム理工学部 電気電子情報工学科
受賞年日
2021年06月04日
大会・団体名
電気設備学会
受賞名
学術部門 学術奨励賞
研究テーマ等
電線太径化(ECSO)普及のための異径ジョイント工法の提案と検証
賞の概要
受賞理由は、以下のようになっている。
現行の設計手法による電線・ケーブルを内線規程に紹介されている環境配慮設計(ECSO設計)に基づ
いてサイズアップした電線・ケーブルに取り換える場合の具体的な方法を検討することは重要である。
本資料は、導体径の異なる電線・ケーブルを接続する方法として、異径ジョイント工法を提案し、配線用遮断器、電動機を対象に検討している。
提案工法により接続した電線・ケーブルについて、導体抵抗、耐電圧、引張の各試験を実施し、それぞれ
JISの規格値を満足することを明らかにしている。また、異径ジョイント部にヒートサイクル試験を行い、電気
抵抗、引張強度はほとんどヒートサイクルの影響を受けないことも明らかにしている。さらに、提案工法は、
電線・ケーブルをサイズアップした場合のコスト上昇等の影響を抑制するよう十分考慮され、実用性が認め
られる。
よって本資料は有用性のある研究として高く評価する。
なお、一般社団法人 電気設備学会は2020年度末の段階で5270名の会員が所属する電気設備に関する学会であり、主な活動として、電気設備に関する調査研究、標準の調査及び立案、学会誌・研究報告・図書
の発行、研究発表会・講演会・講習会・見学会の開催、産学協同のもとに人材の育成、国内外関係機関との
交流及び協力、功績者の表彰、その他学会の目的に沿った活動を行っている。