機械工学科 田地川勉専任講師が日本機械学会において日本機械学会賞を受賞
氏名
田地川 勉
所属
システム理工学部 機械工学科
受賞年日
2014年02月18日
大会・団体名
日本機械学会
受賞名
2013年度 日本機械学会賞(論文)
研究テーマ等
田地川勉、中川雄太、紅林芳嘉、西正吾、中山泰秀: 脳動脈瘤治療用多孔薄膜カバードステントの開発 (薄膜留置による瘤塞栓性能の評価と微細孔形状の最適化)‚ 日本機械学会論文集B編‚ 79(801)‚ pp.992-1004‚ (2013.5).
賞の概要
日本機械学会は、会員数約37‚000名の日本国内最大級の学会である。毎年度本会では、機械工学と工業の発展を奨励することを目的として、優秀な論文・技術に日本機械学会賞(論文)、同(技術)を、技術功績が顕著な会員個人に日本機械学会賞(技術功績)を、新進会員個人に日本機械学会奨励賞(研究)、同(技術)を、また優れた教育活動に日本機械学会教育賞を贈り、表彰を行っている。日本機械学会賞(論文)は、過去3ヵ年に発行された日本機械学会論文集または英文ジャーナルで直接投稿された論文の中から、特に①独創性、②学問的または技術的な発展性、③機械工学または広く産業社会への貢献度、に優れた論文・技術を対象として表彰しており、2013年度は合計16報の論文が表彰される。
受賞内容としては、国立循環器病研究センターで開発中の未破裂脳動脈瘤治療用多孔薄膜カバードステントについて、直径5mm以下の脳動脈に留置することで動脈瘤の塞栓治療しながら、親血管における過度の新生内皮形成により生じる内膜肥厚や血管狭窄を防ぐという、相反する目的を達成可能なデバイスを開発・実用化するために、流体力学的観点から生体外模擬実験を行うことでその治療効果の定量評価するとともに、理論的観点から設計指標が治療効果におよぼす影響を予測することで、その設計最適化を行った。