機械工学科 山田啓介准教授が日本機械学会において日本機械学会奨励賞を受賞
氏名
山田 啓介
所属
システム理工学部 機械工学科
受賞年日
2014年04月18日
大会・団体名
日本機械学会
受賞名
2013年度日本機械学会奨励賞(研究)
研究テーマ等
圧電素子を用いた柔軟構造物の振動制御の研究
賞の概要
日本機械学会は、会員数約36‚000名の日本国内最大級の学会である。毎年度本会では、機械工学と工業の発展を奨励することを目的として、優秀な論文・技術に日本機械学会賞(論文)、同(技術)を、技術功績が顕著な会員個人に日本機械学会賞(技術功績)を、新進会員個人に日本機械学会奨励賞(研究)、同(技術)を、また優れた教育活動に日本機械学会教育賞を贈り、表彰を行っている。
日本機械学会奨励賞(研究)は機械工学または広く産業社会に関わる主として研究上の業績(印刷公表された論文等)をあげた新進会員個人に贈られる。以下に受賞対象となった研究の概要を述べる。
圧電素子を用いた振動制御は1990年代に盛んに研究されたが、実用化はあまり進んでいない。そこで、本研究では残された課題に順に取組んできた。一例を挙げると、圧電素子を用いた制振システムの等価機械モデルと等価電気モデルを提案した。これにより、機械系・電気系双方の人間にとって制振の原理が理解しやすくなった。また、圧電素子の性能指標である等価剛性比を高精度に測定できる方法も提案した。これらの研究は汎用性が高く、制振だけではなく、エナジーハーベスティングなどにも利用できる。近年は圧電素子の等価剛性比を増幅する方法や、騒音の低減を目的とした圧電吸音板、圧電制音板の研究も発表している。