システム理工学部

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理工学研究科 橋本 柚子さんが第21回日本音響学会関西支部若手研究者交流研究発表会において優秀奨励賞を受賞

氏名

橋本 柚子

所属

理工学研究科 システム理工学専攻 物理・応用物理分野(超音波物理)

受賞年日

2018年12月01日

大会・団体名

第21回日本音響学会関西支部若手研究者交流研究発表会

受賞名

優秀奨励賞

研究テーマ等

超音波による殺菌

賞の概要

 2018年12月1日に同志社大学京田辺キャンパス日糧館で開催された第21回日本音響学会関西支部若手研究者交流研究発表会において橋本柚子さんが優秀奨励賞を受賞した。
 受賞内容は、超音波キャビテーションによる殺菌及びそのメカニズムの解明である。薬品、紫外線及び高温・高圧といった一般的な殺菌手法と比較し、後処理不要かつ安全・安価である超音波によって数種の菌を不活性化することに成功した。超音波によって発生した水中の多数の微小気泡(超音波キャビテーション)の物理的作用及び化学的作用によって菌は不活性化される。橋本さんは、超音波の周波数を変化させて菌に超音波照射することにより、菌種ごとに異なる作用によって不活性化されることを見出した。これによって、選択的に特定の菌を不活性化できる能力が示唆され、さらには超音波キャビテーションの水処理技術としての可能性を示した。
 若手研究者交流研究発表会は、日本音響学会関西支部が若手研究者間での研究交流及び相互啓発を目的として毎年開催している研究発表会である。日本音響学会関西支部の会員数は約700名であり、超音波、電気音響、音声、騒音・振動、建築音響、聴覚及び音楽音響等の「音」に関するあらゆる分野の研究者や技術者が参加している。若手研究者交流研究発表会では、学生を含む若手研究者が2時間40分に渡る長時間のポスター発表を通して異分野交流による中身の濃い議論が活発に行われた。全参加者による投票による受賞者選定が行われ、32件の発表の中から得票数の多い3件が奨励賞候補として選ばれた。その3人によって全参加者の前で決戦プレゼンテーションが行われ、橋本さんは優秀奨励賞を受賞した。

指導教員

山本 健

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