理工学研究科 岸本侑弥さんが32nd Inetrnational Conferenceon Computers in EducationにおいてBest Technical Design Paper Awardを受賞
氏名
岸本 侑弥
所属
理工学研究科 システム理工学専攻 電気電子情報工学分野 知識情報システム研究室
受賞年日
2024年11月29日
大会・団体名
32nd Inetrnational Conferenceon Computers in Education
受賞名
Best Technical Design Paper Award
研究テーマ等
Reflection Support System with Audience Robots for Presentation Practice
賞の概要
International conference on computers in education (ICCE)はアジア太平洋コンピュータ教育協会 (APSCE) の主要会議であり,教育・学習におけるコンピュータの利用について議論するための国際会議です.2024年で32回目の開催となり,アジア・環太平洋地域の国を中心に,世界中から多くの参加者が参加します.APSCEは2004 年 1 月 1 日に設立されていますが,その前身のアジア太平洋支部 (APC) は1994 年 1 月 1 日に設立されており,長い歴史のある組織です.ニュースレターおよび学会ジャーナルの発行など、活発に活動を行っています.また,現在は11の研究グループが存在し,会議やWEBINARの開催等を行っています.
ICCE 2024は21か国から188の論文が投稿されました.会議自体は7つのサブカンファレンスで構成されており,サブカンファレンスを運営するSIGによって査読を実施し,採択論文を決定します.受賞発表が投稿したAIED/ITSサブカンファレンスのフルペーパーの採択率は18.75%と,レベルの高いものとなっています.
ICCEにはBest paper award, Best technical design paper award, Best student paper awardの3つの賞があり,それぞれ1発表ずつが受賞します.各サブカンファレンスから個々の賞に1発表ずつがノミネートされ,最終的にそれらの中から1つが選ばれるという流れになっています.
受賞した発表は,プレゼンテーションの練習において,効率的な振り返りを支援するためのシステムについてです.先行研究として,私たちはプレゼンタの非言語情報に反応して態度を変えるロボット聴衆者を構築していたのですが,そのロボット聴衆者を用いた発表練習の振り返りを対象としています.本発表では,プレゼンタがプレゼンテーションで学ぶべきことを,1.聴衆者の反応が示す聴衆者の心的情報に関する知識,2.聴衆者の心的情報を改善するためのプレゼンタの振舞いに関する知識,そして3.その振る舞いが実施できていたかの3点とし,それらが十分であったかを振り返るために必要なデータを整理しました.そして,プレゼンタの振り返りたい内容に応じて適切なデータを推薦するシステムとなっています.本発表ではシステムの提案と評価実験の結果を報告しました.
指導教員
小尻 智子