研究員の研究活動
「市民権とマイノリティ」研究班
タイ(司法省)出張 2009年8月6日―8月8日
センター長 孝忠 延夫(関西大学政策創造学部教授)
タイ王国司法省国際部主催の講演会に、孝忠延夫・センター長と辻雄一郎研究員が招へいされ、2009年8月6日バンコクの司法研修所において講演をおこなった。パネルのテーマは、Global Warming Crisis and Environmental Legal Developmentであり、孝忠センター長の講演タイトルは、Constitutional Basis of Environmental Rights and Environmental Litigation in Japanであった。
2009年春、タイ王国司法省リーガル・アドヴァイザーをつとめる辻研究員の尽力により、当研究センターの協力で同国裁判官研修および裁判所職員研修を関西大学でおこなったことなどもあり、当研究センターと同国裁判官との研究交流の一環として開催されたものでもある。この講演会では、著名な憲法学者であるバークレー・カリフォルニア大学のDaniel A. Farber教授も講演された。また、このタイ王国訪問には田中鉄也氏(RA)も参加し、研究交流、打ち合わせなどに積極的な役割を果たした。
なお、この講演会に前後して、最高裁判所事務総局、タマサート大学法学部長などとの懇談の機会をもち、タイと日本の法制度、近年の新たな立法動向、タイの政治状況などについて率直な意見交換ができた。また、関西大学との学術交流を一層発展させることなどについても合意が得られた。