Kansai Univ
 
Boundary写真の一言

目的と意義

意義と独創性

構成員

総括

市民権

国家形成

国際関係

2012年度

2011年度

2010年度

2009年度

2008年度

紀要

ニュースレター

中間報告書

『差異と共同』

最終報告書

 

 

 

ニュースレター

紀要

 


タイトル:コーヒー豆の収獲

 [2001年撮影:石田慎一郎]
(首都大学東京都市教養学部准教授)

ケニア中央高地ニャンベネ地方の農村におけるコーヒー豆の収穫。ケニア中央高地では、コーヒーと茶が主要な換金作物として栽培されており、いずれも日本をふくむ世界各地に輸出されている。現在は、世界市場におけるコーヒー価格の下落も影響して、換金作物の多様化がすすんでいる。そして、ニャンベネ地方では、現地でミラー(アラビア語圏ではカート)と呼ばれる地域固有の嗜好品作物が、コーヒーや茶にかわる有力な換金作物となりつつある(ニャンベネ地方産のミラーは、イギリスなど欧米諸国に輸出されるグローバルな換金作物である)。被写体の女性(現在では婚出して別の村に住んでいる)の世帯では、げんざいコーヒー栽培よりもミラー栽培のほうにより多くの労力を注いでいる。コーヒーと茶は、イギリス植民地時代に導入され、こんにちでもその生産と流通がフォーマルセクターに属しているのに対して、ミラーの生産と流通はインフォーマルセクターに属している。撮影は2001年、ケニア中央高地ニャンベネ地方にて。

English

 


Copyrighted 2008, Center for Minority Studies, Kansai University
関西大学マイノリティ研究センター
〒564-8680大阪府吹田市山手町3-3-35 総合研究室棟2階
電話06-6368-1111 FAX 06-6368-1463