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西江の千戸苗

[写真提供:陳禮俊氏]
(山口大学経済学部教授)

写真は、中国貴州省の「千戸苗寨」と呼ばれる苗族の集住地区で、雲貴高原の東南部に位置します。苗族は、古くより独自の理詞、郷約などの規範を定め、寨老制などによりこれらを運用してきたことで知られます。また、貴州省東南部は苗族が最も多く集住する地域であり、苗族の文化および習慣が最も色濃く残されております。
同地区は古くより豊かな天然林で知られ、地区内の森林被覆率は現在でも50%を超えます。このように高い森林被覆率は、苗族独自の郷約により地区内の森林が保護されてきたことによります。写真でも確認できますように、各戸は地元で供給される高品質の木材により建築され、木材は古くより村の貴重な資源として村全体で厳格に管理されてきました。また、集住地区の最も日当たりのよい山腹には家が建てられず、樹齢を重ねた樹木が繁茂しております。後ろに見える段々畑にも、ところどころ樹木が残されております。

以上のように独自の郷約等により伝統的な生活環境が維持される一方、自動車やテレビなど近代的な生活も入り込んでいるところに、同地区の面白さがあると言えるでしょう。


 


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