教育理念・教育方針
関西大学北陽高等学校の誕生
学校法人福武学園は、2008年4月1日に学校法人関西大学と合併し、福武学園が経営と運営をしていた北陽高等学校は、関西大学北陽高等学校に生まれ変わりました。
関西大学は、「近代国家の構成員として必要な法知識の涵養と普及」を目的に、関西で初の法律学校として1886年に創立され、1922年に旧制大学に昇格しました。この年、当時の大阪実業界の巨頭、山岡順太郎氏が関西大学の総理事に就任すると、学問至上主義であった大学のあり方を問い直す「学の実化(じつげ)」を唱導し、「学理と実際との調和」「国際的精神の涵養」「外国語学習の必要」「体育の奨励」の4つの新しい大学の指導理念を示しました。この「学の実化」は、その後、関西大学の学是(がくぜ)となり、大学の発展の大きな支えになり現在にいたっています。
一方、北陽高等学校は、山岡順太郎氏のご子息山岡倭(やまと)氏が1925年に創設した学園で、「知徳体の調和のとれた人間の育成」という建学の精神に従い、山岡順太郎氏の理想とされた教育理念を実現すべく、文武両道、質実剛健のさわやかな校風を90年間にわたって培ってきました。
校名
北は神崎川を隔てて遠く千里の山並みを仰ぎ、東は遙か淀川の彼方に生駒の連峰を望むという地勢から、学校は北陽と命名されました。「山の南を陽と名づく」という古辞により、千里山の南(陽)、淀川の北に位置する学校という主張です。
関西大学北陽中学校の開校と教育のビジョン
学校法人関西大学は、2010年4月1日北陽中学校を開校し、学習面、クラブ面、生活面など学園生活のあらゆる場面で中心的な役割を担って活躍する生徒を育て、「知徳体の調和のとれた人間の育成」という教育理念の実現をめざします。そして、中高の6年間で大学進学を見据えた「知の継承」を根底に置く一貫性のある教育を展開し、地域貢献や国際貢献のできる人材を育成します。さらに、基礎的な知識を習得させ、「目に見える学力」を伸長させていくだけでなく、学校行事やクラブ活動、生徒会活動において、教師と生徒及び生徒相互の人間関係を深め、主体的に社会に参画していくために必要な力(思考力・コミュニケーション能力・判断力)を身につけます。
校章
本校の校章は、「大学」の二字を葦の葉で囲んだ関西大学の校章の上に、北陽の文字を印字したものです。大阪を貫流する淀川の絶えぬ流れに、風雨に耐えて根強く生い茂っている葦の葉は、明治19年なにわの地に関西法律学校として創立され、年とともに発展してきた質実剛健の気風を表したものであると伝えられています。スクールカラーは、大正13年にブルー(紫紺)に定められました。