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2019.02.14
大阪府立大学・大阪市立大学・関西大学AP合同フォーラム「今、あらためて学修成果とは何かを問う」を開催しました(2/9)
梅田キャンパス"KANDAI Me RISE"で9日、大阪府立大学・大阪市立大学・関西大学による3大学AP合同フォーラム「今、あらためて学修成果とは何かを問う:第3期認証評価の先のFDを目指して」を開催し、約200人が聴講しました。
まず基調講演に登壇したのは京都大学高等教育研究開発推進センターの松下佳代教授。松下教授は、学修成果や評価の多様性に関して説明しながら、ルーブリックを活用した教育の質を保証するための事例を紹介。そのなかで、単位の修得に重点が置かれている従来の学修成果の評価方法ではコンピテンシー(能力)が育成されないことを指摘し、「教育の質を上げるには、評価を通じて学修成果およびそのプロセスを可視化することが重要」と、求められる評価と教育・学習改善の関係性を示しました。
その講演を受けて事例報告として登壇したのは、本学教育推進部の岩﨑千晶准教授、多田泰紘特命助教、大阪府立大学の高橋哲也副学長、畑野快准教授、大阪市立大学の西垣順子准教授、佐々木洋子特任助教の6人。本学の岩﨑准教授ならびに多田特命助教が、「学修成果を可視化し説明責任を果たすことに加えて、明らかになった課題の解決に取り組む学生をどう支えるのかを検討することが必要」と訴えかければ、大阪府立大学の高橋副学長ならびに畑野准教授は、「科目の特性や授業デザインを考慮しつつ、各部局が主体的に内部質保証システムを構築していくためには、学修成果を可視化するための支援が重要」と説きました。
また、大阪市立大学の西垣准教授ならびに佐々木特任助教からは、学生調査における分析やFDへの活用法だけでなく、学生の感想や課題を拾い上げる「学生との対話」の重要性を取り上げ、SA(学部学生)とTA(大学院生)の活動事例に関する報告が行われました。
その後、パネルディスカッションを実施し、フロアからも学修成果を出すための学習課題の大切さや、学生の成長を実感できる評価方法の意義に関して質問が飛び交い、活発な意見交換が行われました。
●当日の資料
・関西大学
・大阪府立大学
・大阪市立大学
●質疑応答
●アンケート結果
京都大学高等教育研究開発推進センター・松下佳代教授