カリキュラム

博士課程前期課程
⇒防災・減災専攻

博士課程後期課程
⇒防災・減災専攻

 社会の安全と安心を確立・維持するためには、自然災害(地震・津波など)と社会災害(交通事故、製品事故など)について、まずはそのリスクを把握することが必要です。そして、災害を未然に防ぐ(防災)、あるいは被害を最小限にとどめる(減災)ためにあらゆる手だてを講じることが重要です。社会安全研究科では、防災・減災の教育・研究における3つの領域(理工システム系、社会システム系、人間システム系)からそれらを考えます。
 理工システム系領域は、災害・被害のメカニズムを解明し、防災・減災に寄与する理学、工学などの諸分野からなります。既存の学問領域としては、地球物理学、システム工学、数理学などが対応します。
 社会システム系領域は、災害・被害に関する行政の施策、その根拠となる法、経済、経営、そして、社会制度設計からなります。既存の学問領域としては、法学、行政学、経済学、経営学、公衆衛生学などが対応します。
 人間システム系領域は、災害・被害に備えて様々な対処を行う人間の心理や倫理、そして、人間と人間を繋ぐコミュニケーションからなります。既存の学問領域としては、心理学、コミュニケーション論、社会学、倫理学が対応します。
 なお、これら3つの領域は、明確に排他的に区分できるものではなく、既存の学問領域なかには複数のシステム系に関わるものもあります。

教育の柱となる領域の構造