

本学科は、新物質や新素材の機能の設計や創成とそれらを製造するためのプロセス技術の開発など、多様な「ものづくり」を通して、科学技術の発展に貢献することをめざしています。研究対象は、分子、高分子、結晶質・非晶質固体(金属・セラミックス・ガラス・半導体など)とそれらを組み合わせて作る複合体など多岐にわたり、化合物や合成・反応といった化学知識を深めながら、物質・材料の構造や機能解析・機能評価に関する基礎物理学や生物学的な知識も習得します。2年次からは3つのコースに分属し、専門分野を探究。「もの」に関する科学技術を通じて21世紀の社会に貢献できる人材を育成します。
高度化する「ものづくり」の世界に貢献するため、「もの」の機能を最大限に発揮させるような機能材料・構造材料を開発するコースです。環境への負荷が小さい材料の創成など、循環型社会にふさわしい研究開発をめざします。


化石燃料資源の枯渇と環境問題を解決するエネルギーとして「水素」が注目されています。ただし、水素をエネルギーとして安全に使用するためには、安全にかつ効率良く「水素」を貯蔵するための道具が必要になります。その道具として「水素貯蔵材料」の開発が積極的に進められていますが、水素の貯蔵量やその貯蔵・取り出し条件について満足できる材料はまだ見つかっていません。貯蔵量の増加や安全で容易に貯蔵・取り出しができる材料の開発をめざして、いろいろな物質を組み合わせて、原子の配列(結晶構造)やミクロ(ナノ)組織を調査し、新しい「水素貯蔵材料」の研究をしています。
ハイテク産業を支え、環境、エネルギー、健康、食料問題の解決に資する化学技術を学び、目標とする物質を自在に分子設計する方法や、物質を分子・分子集合体レベルで理解し、新しい発見、発明に結びつけていく能力を身につけます。


電気自動車、モバイル機器など、将来社会を担う機器には多量の電気を蓄め、高速で出し入れする未来電池が不可欠です。そのため溶媒を使用せずイオンだけを詰め込んだ、イオン液体充電池の作動に世界で初めて成功し、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトに発展しています。また、電池より超高速で充電・放電するスーパーキャパシタを研究し、世界最高速を達成。化学が生み出したこの成果が、世界No.1の物理系学術雑誌と位置づけられるアメリカ物理学協会の"Virtual Journal(" ナノ科学部門)に掲載されました。
遺伝子、タンパク質、細胞や組織などの生体由来分子が持つ多彩な性質を、化学の観点から解明するとともに、すぐれた性質・機能を持つペプチドなどの生体関連分子やその模倣分子を創り、新規材料への応用をめざします。


外界の変化に応答する賢い材料(インテリジェント材料)は新しい医療材料として期待されています。これまでに病気のシグナルとなるタンパク質を見つけて体積変化するゼリー状物質(ゲル)の合成に世界で初めて成功。これらの成果は世界最高峰の学術誌“Nature”に掲載され、独立行政法人科学技術振興機構の予算によって研究が実施されました。現在、このようなインテリジェントゲルを利用して新しい診断システムやシグナルに応答して薬を投与するシステム(ドラッグデリバリーシステム)の開発にも取り組んでいます。
| 1年 | 共通カリキュラム | ||
|---|---|---|---|
| 2年~3年春学期コース教育 (注1) |
マテリアル科学コースJABEE認定(注2) | 応用化学コース | バイオ分子化学コース |
| 3年秋学期~4年 | 研究室配属(注3) [特別演習、特別研究] | ||
中学校教諭一種免許状〔理科〕、高等学校教諭一種免許状〔理科・工業〕、司書、学芸員、毒物劇物取扱責任者
甲種危険物取扱者
甲種消防設備士
マテリアル科学コースを卒業すると、修習技術者(技術士補となる資格を有する者)になることができます。