KANSAI UNIVERSITY

研究活動

   

「地域ネットワーク、信頼および地域活性化のための調査研究」へのご協力のお願い

 関西大学・社会的信頼システム創生センター(STEP)では、2012年3月に兵庫県伊丹市の中心市街地において「地域ネットワーク、信頼および地域活性化のための調査研究」を計画しております。この調査では、中心市街地にあるお店の方々から、「商店同士のネットワーク」、「商店街(会)における信頼形成」、「祭りと防災」などの項目を質問させて頂き、中心市街地における地域ネットワーク形成や地域活性化のためのイベント活動の効果等を把握したいと考えております。
 調査の実施に際しましては、調査は面接方式で行い、地域の住宅地図などから店舗をランダム・サンプリング(「くじびき」のような方法で選ぶやりかた)をします。対象とさせて頂く店舗数は、伊丹市の中心市街地内の約300店舗で、最終的には100店舗からの回答をえることを目標としています。調査員は、関西大学・社会学部・3回生の与謝野ゼミ所属学生20名および、STEPのポスドク1名、リサーチアシスタント2名が担当します(当該学生は、「仮説の作成」、「調査項目の選択」、「調査票の作成」から関わっています。また、ポスドク、リサーチアシスタントは、調査票の作成作業、サンプリングなどを設計しています)。 学生2名がペアになった組で、選ばれた店舗にお邪魔させて頂き、聞き取りをさせて頂く形をとります。データはすべて匿名のデータとして管理し、学術的研究にのみ利用します。個人情報の管理には細心の注意をはらいデータを管理し、分析後はすべての情報を完全に破棄します。
 今回の調査は、これまで伊丹市内で商店との社会的活動をしてこられた伊丹市立伊丹高等学校様の活動を参考にさせて頂き、また伊丹市商工労働課様にも本調査の趣旨をご理解頂き、ご協力を頂いております。
 ご多忙とは存じますが、研究調査の趣旨をご理解のうえ、何卒ご協力くださいますようお願い申し上げます。何かご不明な点、ご質問がありましたら、関西大学社会的信頼システム創生センターまでご連絡下さい。

りそな銀行南森町支店前での駐輪排除の社会実験

 関西大学社会的信頼システム創生センターでは、天神橋筋商店連合会、大阪市北区役所 りそな銀行と協力して、りそな銀行南森町支店前における駐輪排除の社会実験を行っています。この社会実験では、木製ベンチや看板などを設置し、展示を工夫するなどにより、人々が憩う空間を創り出すことによる駐輪の排除をめざしています。
 木製プランター、木製ベンチ、看板は株式会社ピクデザイン事務所および佐治スタジオに設計・製作していただき、メッセージは書道家の今柄紫峯先生に揮毫いただきました。 ショーウィンドウの展示は、北区の伝統工芸などを皆さんに関心をもって見ていただけるよう工夫し、さまざまに変化させていく予定です。
 また、駐輪にちなんだ川柳を募集し、このような取り組みを多くの人に少しでも知っていただけるよう活動しています。 (駐輪川柳の募集は終了しています。→楽歳天三の日々:ブログ
大阪市北区ホームページでも紹介されました。(2011年12月15日)

「日本の提灯製造事業者の分布調査」へのご協力のお願い

 関西大学・社会的信頼システム創生センター(STEP)では、地域活性化の観点から、日本の伝統技能の継承について調査研究をしております。その一環として、伝統工芸品を製作する事業者の全国での分布を整理しています。このような作業のなかで、伝統工芸品を作成し、伝統技能を受け継いでいく事業者に関しては、すでに全国の事業者団体などが構成されていない例が散見され、日本の伝統工芸品を製作する事業者の全体像を把握することが難しいことが分かってきました。その一方で、このような事業者の全国リストを、大学などの研究機関が作成する試みも極めて少なく、全国の事業者の分布を調べるための新たな手法の開発が必要となっています。
 こうした事情から、私ども関西大学・社会的信頼システム創生センターでは、皆様のご協力を仰ぎながら、独自の方法で伝統技能を受け継ぐ事業者のリスト作成を試みることになりました。この最初の取り組みとして、全国の事業者団体が構成されていない「提灯」の製造事業者様の全国リストの構成を試みることになりました。
 今回の試みでは、全国事業者リストを構成するために、スノーボールサンプリングと呼ばれる手法を用いることにしています。最初の調査では、インターネットの情報検索などから連絡先の分かった近畿地方の提灯業者の方に、調査票をお送りさせて頂き回答をお願いしています。次に、最初に送付した事業者の方に別の事業者の方を紹介して頂き、ご紹介頂いた事業者の方に調査票をお送りする、といったことを繰り返して全国事業者リストを作成していきます。調査の実施期間は、2011年11月末~2012年1月末を予定しています。

 ご多忙とは存じますが、研究調査の趣旨をご理解のうえ、何卒ご協力くださいますようお願い申し上げます。何かご不明な点、ご質問がありましたら、関西大学社会的信頼システム創生センターまでご連絡下さい。


第84回日本社会学会大会での研究成果の報告

報告題:
「社会的信頼、格差、自殺率の連関構造の分析―兵庫県下9区市町における調査データの計量分析―」
報告者:
与謝野有紀 (関西大学)
期日:
2011年9月17日(土)、18日(日)
場所:
関西大学 千里山キャンパス
報告内容の詳細

 都市規模別に自殺を規定する要因がどのように異なるのかを検討しました。社会的信頼の自殺予防効果は、市区町村単位でも確認されました。「兵庫県における生活の安心感と社会への信頼感に関する調査」の研究成果の一部を報告させて頂きました。


 (※この研究は、文部科学省・私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成22年~26年)および科学研究費(課題番号21330126)の助成を受けて行われた成果である。)


第51回日本数理社会学会大会での研究成果の報告

報告題:
「自殺率のベイズ推定モデルの検討―既存推計値の修正と新推計法の提案―」
報告者:
与謝野有紀 (関西大学)・紺田広明 (関西大学STEP)
期日:
2011年3月8日(火)、9日(水)
場所:
沖縄国際大学
報告内容の詳細

 計量的分析の基礎となる自殺指標の推計法について報告しました。


 (※この研究は、文部科学省・私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成22年~26年)の助成を受けて行われた成果である。)


「兵庫県における生活の安心感と社会への信頼感に関する調査」実査終了のご報告

 2011年2月中旬から3月中旬にかけて、「兵庫県における生活の安心感と社会への信頼感に関する調査」(調査代表 与謝野有紀)を行いました。
 ご多忙のなか、多くの皆様方にご協力いただき、心より感謝申し上げます。
 調査は、兵庫県下の9つの地域(神戸市東灘区、神戸市長田区、赤穂市、宍粟市、丹波市、西宮市、姫路市、新温泉町、多可町)で行い、1800名の方々に協力をお願いし、最終的に、1063名の方からご回答いただきました。
 皆様からいただいた回答につきましては、統計分析にかけるための処理を現在行っています。また、第84回日本社会学会大会(2011年9月17,18日 於:関西大学)におきまして分析結果の報告をすべく、準備を進めています。
 今後、分析結果がまとまりましたら、当ホームページでも報告させていただく予定をしています。
 今後とも、センターの研究活動にご理解、ご支援をいただければ幸いです。