別科の概要と特長

関西大学留学生別科のユニークで特長あるカリキュラムをご紹介します。

特長

  1. 1大学・大学院で通用する言語運用能力や思考力を身につけることができます。
    日本の大学・大学院は、学術活動の基礎となる日本語能力はもとより、知的活動を通して使用される高度な論理的・分析的・批判的思考力と言語運用能力を兼ね備えた学生を強く求めています。本別科では、基礎学力を養成するクラスや思考力を鍛錬するクラスなどを設けており、学生は自分の目的やニーズに合ったクラスを履修し、このような学力を語学力と同時に養うことができます。
  2. 2ICTを授業内・授業外の学習に活用することにより、大学・大学院での学びに必要な日本語能力と情報活用能力を同時に伸ばすことができます。
    ICT(情報通信技術)は、現代日本社会における日常生活や大学・大学院生活において大変重要な位置を占めます。本別科では、このICTやeラーニングを活用した授業内・授業外での学習コンテンツを提供し、学生の日本語・日本文化学習を支援します。本別科での学習は、各学生の総合的なコンピューターリテラシーや情報リテラシー(ICTを応用した情報収集や分析能力)も同時に養成できるようにデザインされています。
  3. 3関西大学への進学を支援する、さまざまな制度を利用することができます。
    大学の講義を受講するための十分な日本語能力を有する別科生は、別科在学中に本学の学部・大学院研究科の一部の授業科目を履修することができます。また、本学の学部や大部分の大学院研究科では、成績優秀な別科生を対象に推薦入学試験を実施しています。さらに、別科生が引き続き本学の学部・大学院研究科に進学した場合、入学金を半額とするなど、別科生は関西大学に進学するためのさまざまな支援制度を利用することができます。
  4. 4「関西大学コミュニティー」の一員となります。
    別科生は、関西大学コミュニティーの一員として学生生活を送ることになります。大学という環境の中で、日本語・日本文化を学習し、日々の生活を通して日本社会を体験します。
    別科生一人ひとりに関西大学の学生証が発行され、図書館、ITセンター、ジムといった関西大学の施設を利用することができます。また、関西大学の特定の授業を聴講・履修したり、許可を得てクラブ・サークル活動に参加することもできます。
  5. 5関西大学の寮に住み、さまざまな学生とともに学ぶことができます。
    留学生別科と同じ場所に充実した設備を備えた新しい留学生寮が併設されており、別科生の希望者は全員、この寮に1年間入寮することができます。この寮では、関西大学の学生がレジデント・アシスタント(Resident Assistant)として留学生と共に生活し、入寮者の日常生活をサポートしています。
  6. 6地域コミュニティーとの交流を通して、「異文化適応能力」を培うことができます。
    関西大学南千里国際プラザは、別科生の学習の場、寮生の日常生活の場であると同時に、地域住民の方々との交流の場としての機能も果たしています。この「異文化交流プラザ」での活動に参加することで、日本での今後の生活や学生を取り巻く多様な環境に適応できる「異文化適応能力」を自然に身につけることができます。

授業内容

  1. 第1群
    各2単位
    日本語科目

    言語能力レベル(日本語習熟度レベル)に合わせた4技能(読む・書く・聞く・話す)の習得をめざすクラスです。習熟度に合わせたレベルの日本語能力試験・日本留学試験対策も同時に行います。

    ※入学時に行うプレースメントテストによって、受講クラスを決定します。

    総合/読解/文章・口頭表現
    レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6
    日本語Ⅰ 日本語Ⅱ 日本語Ⅲ 日本語Ⅳ 日本語Ⅴ 日本語Ⅵ
  2. 第2群
    各4単位
    特別演習科目

    原則として第1群「日本語科目」のレベル4と同時受講またはそれ以上の日本語レベルを有する学習者を対象に、専門的領域における語学力やアカデミックスキルを養成するクラスです。アカデミック日本語クラスでは、レポートや論文を論理的かつ学術的な文書で作成したり、プレゼンテーションなどの口頭発表のスキルを身につけます。

    アカデミック日本語クラス 日本語集中演習
    AⅠ、BⅠ(レポート・論文作成の技術とプロセス)
    Ⅰ(日本語能力試験対策)
    AⅡ、BⅡ(言語表現力―伝える・論じる)
    Ⅱ(大学入学準備)、(日本留学試験対策)
    AⅢ、BⅢ(基礎的/実践的アカデミックリテラシーの養成)
    Ⅲ(大学院入学準備)
    (大学・大学院入学準備)
  3. 第3群
    4単位
    日本事情科目

    日本で生活する上で必要となる基本的知識(一般的な習慣や行事等)を、講義やさまざまな活動を通して学び、知見を深めます。

    日本事情
  4. 第4群
    各4単位
    総合科目

    日本文化や日本社会についての知見を深めます。日本留学試験の「総合科目(政治・経済・社会・地理・歴史)」試験の対策も同時に行います。原則として第4群は、第1群「日本語科目」のレベル4以上を履修している学習者対象の科目です。

    総合科目Ⅰ、Ⅱ(日本留学試験対策)
  5. 第5群
    各2単位
    基礎科目

    日本の大学・大学院において学習するにあたり必要とされる科目(英語、数学、理科)の基本的な知識を身につけます。英語Ⅱ・英語ⅢではTOEIC、TOEFL対策を行います。

    英語Ⅰ(基礎)
    数学Ⅰ(日本留学試験対策)
    英語Ⅱ(中級:TOEIC・TOEFL対策)
    数学Ⅱ(日本留学試験対策)
    英語Ⅲ(中上級~上級:TOEIC・TOEFL対策)
    物理(日本留学試験対策)
    化学(日本留学試験対策)
    生物(日本留学試験対策)
修了要件

1年以上在学して、合計32単位以上の修了要件単位数を修得した者には修了が認定され、修了証書を授与します。

学年暦(2023年度)(ご参考)

春学期(4月~9月) 秋学期(9月~3月)
入学式 2023年4月3日 2023年9月22日
オリエンテーション 2023年4月1日~6日 2023年9月21日~30日
授業開始 2023年4月7日 2023年10月2日
授業終了 2023年7月27日 2024年1月31日
学期末試験 2023年7月28日・31日 2024年2月1日~2日
日本語集中演習 2023年8月21日~9月1日 2024年2月13日~27日
修了式 2023年9月8日 2024年3月8日
学期終了 2023年9月20日 2024年3月31日

学費(2024年度入学生)

種別 区分
入学初学期 以降1学期につき
入学金 100,000
授業料 365,000 365,000
合計 465,000 365,000

奨学金

(1) 留学生別科入学前予約奨学金 【2024年度以降の入学生から適用】
入学試験の成績が特に優秀な人に対し、原則として各学期2名(年間4名)に1学期分授業料相当額を支給します。
(2) 関西大学国際交流助成基金留学生別科奨学金
学業成績や人物がともに優れ、かつ経済的援助を必要とする留学生に対し、各学期5名(年間10名)に月額30,000円を支給します。
※本学の奨学金のほか、公的機関や民間の奨学金が支給される場合もあります。

関西大学の教育に関する三つの方針(留学生別科)について

留学生別科では、修了認定の方針(ディプロマ・ポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)を制定しています。詳しくは、関西大学の教育に関する三つの方針(留学生別科)をご確認下さい。

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