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2023.04.19

『ポスト・コロナ禍時代のグローバル人材育成 ―大学の国際教育のパラダイムシフト―』が出版されました。

教育推進部教員が共著にて著書を刊行しました。ご関心のある方は、ぜひご覧ください。
教育開発支援センターにも配架しております。


『ポスト・コロナ禍時代のグローバル人材育成 ―大学の国際教育のパラダイムシフト―』
池田佳子・前田裕・藤田髙夫・山本英一・本村康哲・ベネットアレキサンダー・バイサウスドン・岩﨑千晶・古川智樹・プールオミッドサッジャド 共著
206頁 A5判 定価 本体¥3,300+税(関西大学出版部

本書は、コロナ禍における教育の大きな状況変化を受け、様変わりした国際教育、グローバル人材育成教育の取り組みを、特に関西大学の好事例を題材に広く発信しようとするものである。ポスト・コロナ禍に向けて大学教育そのものの意義が問われる今、国際教育や人材育成に携わるもの全てにとって必読の書である。
〈目次〉まえがき ポスト・コロナ禍時代の人材育成(学長 前田裕)
第1部「多文化・異文化が混合するワークプレースのための人材育成」第1章:外国人留学生のキャリア形成支援のこれから(国際部 池田佳子) 1.はじめに
 2.文部科学省委託事業留学生就職促進プログラム「SUCCESS-Osaka」
 3.キャリア教育としての日本語教育
 4.企業が求める「日本語」の再考
 5.キャリア教育としての日本語教育事例
 6.おわりに

第2章 人材育成志向のビジネス日本語教育(国際部 古川智樹)
 1.はじめに
 2.ビジネス日本語を取り巻く現状
 3. SUCCESS-Osakaで行うビジネス日本語教育
 4.ビジネス日本語教育の成果
 5.おわりに

第3章 外国人材の受入れを通した国内企業の人材の「内なるグローバル化」(国際部 池田佳子・ベネットアレキサンダー)
 1.はじめに
 2.国内企業の「人材のグローバル化」推進の追い風
 3.「多様性人財」という概念の推進― Diversity Jamming 研究会―
 4. おわりに―多様性と包摂(D&I)を推進すべきもう1 つの大きな理由―

 コラム① 日本の産業界が求めるSDGs人材(国際部 山本英一)

第2部 オンライン型国際教育実践を通した人材育成
第4章 コロナ禍前後の国内COIL型教育事情の変遷と比較(国際部 池田佳子)
 1.はじめに―コロナ禍がもたらした非流動性―
 2.コロナ禍期のオンライン教育の展開
 3.オンライン型国際教育の台頭(COIL)
 4.コロナ禍期におけるCOIL実践の広がり
 5.COIL型教育の発展と多様化
 6.おわりに

第5章 COIL:日本の国際高等教育における行動と方向性の持続可能性、多様性、包括性に向けて(IIGE プールオミッドサッジャド)
 1.高等教育における国際化
 2.国内外での国際化
 3.国際化のための新たなカテゴリー
 4.国際オンライン協働学習
 5.協働学習とエンプロイアビリティ
 6.COILと日本における国際教育
 7.受け入れモビリティの多様性
 8.おわりに

第6章 COIL型協働学習実践の効果検証① 測定対象の能力・スキル(IIGE バイサウスドン・国際部 池田佳子)
 1.はじめに―国際教育プログラムの効果検証の問題点―
 2.COIL型教育実践が醸成したい能力
 3.相互行為能力(IC)
 4.転移可能能力(Transversal Skills 以下TVS)とは
 5.異文化間対応能力(intercultural competence 以下ICC)とは
 6.おわりに

第7章 COIL型協働学習実践の効果検証② 検証ツールと事例の共有(IIGE バイサウスドン・国際部 池田佳子)
 1.はじめに
 2.GPS-Academicの応用による検証結果事例―関西大学COILプログラムの場合―
 3.BEVIの応用による検証結果事例―関西大学COILプログラムの場合―
 4.おわりに

第8章 オンライン型国際教育と渡航留学の融合の在り方(国際部 池田佳子)
 1.はじめに:オンライン型国際教育の多様なオプション
 2.オンライン留学
 3.Virtual Student Mobility(VSM/VM)
 4.メタバース(3次元仮想空間)を活用した国際教育
 5.ブレンデッド・モビリティー(Blended Mobility)
 6. おわりに―オンラインと現地学習型の融合した国際教育が定着するには―
 
 コラム② コロナ禍が後押しする「教育実践」軸の大学の横展開―JPN-COIL協議会―(国際部 池田佳子)

第3部 パラダイムシフトを後押しする教育テクノロジー
第9章 デジタル・テクノロジーを活用した大学の教育実践(文学部 本村康哲)
 1.はじめに
 2.教師の役割
 3.教育におけるテクノロジーの変遷
 4.LMSの導入
 5.ビデオコミュニケーション
 6.面接授業とメディア授業
 7.コロナ禍の大学の教育実践
 8.対面授業再開後の遠隔授業
 9.おわりに

第10章 ICTが実現するペダゴジーからアンドラゴジーへと誘う国際教育の設計(教育推進部 岩﨑千晶)
 1.現代社会において大学生に求められている能力
 2.学習者の学びを育むアクティブラーニング
 3.ICTを活用した国際教育の設計
 4.ペダゴジーからアンドラゴジーへと誘う国際教育のデザイン
 5.ペダゴジーからアンドラゴジーへと誘われ、踏み出す

第11章 大学教育のグローバルDXを見据えた教育実践―J-MCP(Multilateral COIL/VE Project)―(国際部 池田佳子)
 1.はじめに―大学の内なる国際化を担うDX(デジタルトランスフォメーション)―
 2.関西大学の教育のデジタルトランスフォメーション(KU-DX)
 3.大学の国際化促進フォーラムとJapan Virtual Campus
 4.関西大学のグローバルDX事例:J-MCP
 5.おわりに

あとがき ネクスト・ノーマルの社会における大学教育の行方 (副学長 藤田髙夫)

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