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2021.02.23

【三者協働型アクティブラーニングの展開】LA主催合宿報告

2011年2月15~16日に開催したLA(Learning Assistant)合宿について、参加した教育推進部教員より投稿された報告記事を掲載致します。


【三者協働型アクティブラーニングの展開】LA主催合宿に参加して
教育推進部 岩崎千晶

 2月15~16日高槻キャンパス高岳館にて,LA(Learning Assistant)主催による合宿が開催されました.LA11名,アドバイザリースタッフ3名,教員6名,職員2名が参加し,まさに3者協働のスタイルでの合宿が行われました.LAは,かねてから「LA-labo(Learning Assistant Laboratoryララボ)」と称する勉強会を開催しており,昨年は,クリティカル・シンキング研修会を実施しました.今回は,1年間のLA活動をふりかえり,LAが直面した問題,ならびに教員がLAと共に活動をする上で生じた問題を共有し,その解決策を検討するという目的で,合宿を催しました.

 合宿では,まずグループに分かれ,これまでの活動で「学習者支援に貢献できたこと」,「今後貢献していきたいこと」とその理由について意見を交換しました.その後,意見交換の結果をまとめ,LAが活用できるTIPS集を作成することと,LA制度を改善する手立てを見出すことを目指して,ポスターを作成しました.そして,翌日はポスターセッションを行い,意見交換の成果を発表しあいました.

 あるグループワークは,学生との距離を縮めるためのしかけとして,学生の意見を収束させるための技術について検討するなど,具体的な場面を想定し,LAがどう行動するべきかについての発表を行いました.また別のグループは,教員がLAの得意な活動,苦手な活動を把握したうえで,LAの業務内容を検討するために,LAがこれまで経験した学習支援の内容を記載するLAポートフォリオの提案がなされました.

 合宿に参加したLAからは,普段のLA活動では接する機会が十分ではなかった別のLAと話すことで,自分の活動を反省的にみる機会になり,今後協力して活動していける仲間関係を築けたことが良かったとの声が寄せられました.ほかにも,自分たちが抱えている問題を教員に伝え,その解決策についてじっくり話し合えたことが良かったとの意見もありました.

 教員が授業をよりよくするには,授業を反省的にふりかえることが重要だといわれています.私は,授業を担当してくれたLAと合宿で時間をかけて意見を交換することを通じて,LAは授業を反省的にみるための非常に良い視点を提供してくれていると感じました.今後もLAには,こうした場を継続的に設けていただきたいと思いますし,私も積極的に参加させていただきたいと思います.

LAは,初年次教育科目である「スタディスキル・ゼミ」において学習者支援を目的に,グループワークや個別活動の補助等を担っております.詳しくは,「三者協働型アクティブラーニングの展開」のHPをご覧ください.