環境都市工学部

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建築学科 豊田 政弘 教授が一般社団法人 日本音響学会において第64回日本音響学会論文賞古井賞を受賞

氏名

豊田 政弘

所属

環境都市工学部 建築学科

受賞年日

2024年03月07日

大会・団体名

一般社団法人 日本音響学会

受賞名

第64回日本音響学会論文賞古井賞

研究テーマ等

Computationally efficient transparent sound source for the finite-difference time-domain method

賞の概要

団体:一般社団法人 日本音響学会、会員数4,000名程度

賞の概要:日本音響学会論文賞は、音響学に関し学術上及び技術上貢献するところが大きい研究業績を日本音響学会誌又はAcoustical Science and Technology誌(以下「AST誌」という。)に発表した本会の正会員又は学生会員である者に贈呈する。
日本音響学会誌に発表した論文から選定した和文論文を日本音響学会論文賞佐藤賞、AST誌に発表した論文から選定した英文論文を日本音響学会論文賞古井賞と称する。

受賞者:豊田政弘(関西大学)、矢田部浩平(東京農工大学)
内容:音響数値解析手法のひとつとして時間領域有限差分法(Finite-Difference Time-Domaim Method: FDTD法)がしばしば用いられる。FDTD法では音源の実装方法として、ハード音源・ソフト音源・トランスペアレント音源の三種が提案されている。受賞対象となった研究では、これら三種の音源の利点・欠点について述べるとともに、最も汎用性が高いトランスペアレント音源について、従来よりも計算負荷が大幅に少ない実装方法を解析的、および、現象論的な観点から提案した。また、従来の実装方法と提案した実装方法で得られる計算結果の違いについて詳細な議論を行い、提案法がより現実に則した結果を与えることを示した。一方で、提案法の適用限界についても述べ、妥当な結果を得るために必要な要件を明らかにした。
この提案により、トランスペアレント音源の実装が非常に容易となり、同時に、数値解析の主な目的のひとつであるインパルス応答を求めるための後処理が不要となった。提案手法は今後のFDTD法の音源の実装方法のスタンダードとなることが期待される。

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